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プロテストに合格し、アジアツアー転戦で腕を磨き、国内ツアーで悲願のシード権を獲得した坂本遼だったが、3年経ってもなかなかツアー優勝には届かずにいた。そんな中、幸運にも全英オープンの出場が叶い、舞台となったロイヤル・バークデールへ。「おれのゴルフがどこまで通じるか、やれるだけやってみるさ!」と果敢に挑戦したが、青天、曇天、雨天、荒天……「一日に四季がある」といわれる全英の気候に翻弄され、徐々に自分のプレーも見失うほどの試練に見舞われる……。
全英から戻った遼の新たなる一歩、それは日本マッチプレー選手権だった。全英では自分の力の無さを実感したものの、収穫もあった。それだけに力試しの気概で臨むも、1回戦の相手はツアーでは行動を共にする弟分の高島。すでにツアー優勝を遂げていた高島の好プレーに、焦りも手伝って遼は苦戦を強いられる。そんな折、全英の帰途に知り合った恭子がひょっこり応援に駆けつけてくれた。
日本マッチプレーを苦しみながらも勝ち進んだ遼の、準決勝の相手は丸山茂樹。“マッチの鬼”と言われる丸山は、隙のないプレーを展開し、遼も必死に喰らいついては行くものの、ホールが進むにつれて丸山のプレッシャーに心が押しつぶされるようになる。しかし、アメリカツアーを転戦してきた丸山は、時差ボケや転戦の疲れもあってか、遼のプレーに逆に焦りを感じ、追い詰められていく。決着は最終ホールへ。決勝に残るのは丸山か、それとも遼なのか!
日本マッチプレーの決勝に進んだ遼と対戦する相手は、かつての研修生仲間の飯干五郎。遼に並々ならぬライバル心を抱く五郎は、“伝説のキャディ”ことスミちゃんを山名から奪って1番ホールに現れた。前半の18ホールをマッチイーブンで切り抜けた遼だが、スミちゃんの影におびえ追い込まれていく。後半に入ると、流れをつかんだ五郎・スミちゃんコンビに瞬く間にリードを許してしまう。
遼と五郎、かつての研修生仲間ながら最強のライバルとなった二人が日本マッチプレーの決勝で対峙した。遼を倒すことに並々ならぬ執念を燃やす五郎の鬼神のプレーで、遼は残り4ホールでひとつも落とせない展開となった。しかし、負けられないのは遼も同じ。意地と意地がぶつかり合い、執念のショットが連発。ついに決着は最終36ホール目までもつれ込む。勝利の女神はどちらに微笑むのか?
かつて同僚研修生として過ごした坂本遼と飯千五郎の対決となった日本マッチプレー決勝は、最終36ホール目までもつれてようやく決着が着いた。遼はその後、極度の不振に喘ぎ、出口の見えない戦いが続いてしまう。一方、弟子たちの活躍に触発された猪俣隆三は、米シニアツアーの予選に挑戦することを決意し、海を渡る。遼の胸にも再起への火が点き、スウィング改造をしてツアー優勝、さらに上を目指して、プロコーチとして知られる江連忠の門を叩くのだった。
江連忠コーチの下で取り組んだスウィング改造が徐々に実を結び始めた遼は、上り調子で太平洋マスターズを迎える。試合中にさらにスウィング改造の効果を実感した遼の3日目は、大きく躍進するムービングデーとなった。L・ウエストウッド、S・ガルシアを抑えて単独首位に立ったのだ。しかし、周囲からの激励にかえって戸惑い、最終日を前に重苦しい一夜を過ごす。
単独首位で太平洋マスターズの最終日を迎え、かつて経験したことのない重圧を感じていた遼だったが、応援に駆けつけた両親と姉、地元商店街の人たちの顔を見てスッと肩の力が抜けた。ヨーロッパ賞金王のウエストウッドを向こうにまわし一歩も引けをとらない遼のプレーは、自信満々のウエストウッドを本気にさせた。3ホールを残し、宿敵・飯干五郎を加えた三つ巴の戦い。ところがウエストウッドに1打リードされた16番ホールで、遼はティショットを右の林に打ち込み、絶体絶命のピンチに……。
住友VISA太平洋マスターズ最終日最終組。遼はヨーロッパ賞金王のウエストウッド、宿敵・飯干五郎と三つ巴戦を繰り広げ、最終18番ホールへ。逃げ切りを決めるかと思われたウエストウッドが痛恨のOB。遼と五郎にも優勝のチャンスが巡ってきた。しかし、グリーン周りで遼、五郎ともにトラブルに見舞われて、「これを入れなければ、プレーオフにも臨めない」という状況に。しびれる展開が最後の最後まで続くのだった。
住友VISA太平洋マスターズ最終日。もつれた試合はヨーロッパ賞金王のウエストウッド、先に上がっていた“神の子”ガルシア、そして未勝利の遼が同スコアで並び意外なプレーオフへ突入した。勝つための方程式を熟知した、明らかに格上の二人を退けて遼の勝利はなるのか。そしてそれぞれ自身の人生を重ねる思いで、遠く離れた地から展開を見守り続ける猪俣、鶴田。しかもガルシアは、人を苛立たせる、奇妙な習性を持っていたのだった……。