あらすじ素材採取バトルでギルドの想像を遥かに上回る成果をあげたタケル。ギルドに頼まれ、街に接近する巨大モンスターの様子を見に行くとそこには懐かしの汚エルフの姿が……。何やらのっぴきならない事情を抱えているらしく、「蒼黒の団」は全員でエルフの郷へと向かうことを決意! 驚きと発見に満ちた秘境を旅する素材採取ファンタジー第7巻!!
厳密にはなろう系ではないのだが、昨今乱立気味の異世界転生ファンタジーものの1つにカウントしていい作品です。但し本作が他作品と決定的に違うのは「俺様つえー」、「ハーレム」要素を排除してあくまでも旅行記を主体に置いているところでしょう。このあたりの意識づけ、作風が絶妙なのが素晴らしいところです。決してそれらの要素を排除したわけではなくバランスの良さがコミカライズ版では特に目立ちます。また作画担当にもかなり恵まれたといえるでしょう。ラノベのコミカライズで重要なポイントの1つでもある作画家にも恵まれ、しっかりと場面描写が書き込まれていますが、極めてテンポよく場面が移っていき、セリフで解説させる手法が少ないためストレスを感じずに読み進んでいくことができるはずです。ラノベのコミカライズにあたっては大きくストーリーを変更させてくる作品も多い(例えば2019年アニメ化された盾の勇者の成り上がり)だけに今後どんな展開をコミカライズ版がしていくのかに注目です。