あらすじ冒険者チーム「蒼黒の団」を結成した素材採取家のタケル。今度は領主の依頼を受け、珍妙な古代文献が示した地へと旅立ちます。ランクSの希少な花を巡って危険な闇組織を相手取り、仁義に厚い魔王と共に大暴れ! トンデモ素材がいっぱいの、ほのぼの素材採取ファンタジー、新素材&新キャラ登場の第5巻!
厳密にはなろう系ではないのだが、昨今乱立気味の異世界転生ファンタジーものの1つにカウントしていい作品です。但し本作が他作品と決定的に違うのは「俺様つえー」、「ハーレム」要素を排除してあくまでも旅行記を主体に置いているところでしょう。このあたりの意識づけ、作風が絶妙なのが素晴らしいところです。決してそれらの要素を排除したわけではなくバランスの良さがコミカライズ版では特に目立ちます。また作画担当にもかなり恵まれたといえるでしょう。ラノベのコミカライズで重要なポイントの1つでもある作画家にも恵まれ、しっかりと場面描写が書き込まれていますが、極めてテンポよく場面が移っていき、セリフで解説させる手法が少ないためストレスを感じずに読み進んでいくことができるはずです。ラノベのコミカライズにあたっては大きくストーリーを変更させてくる作品も多い(例えば2019年アニメ化された盾の勇者の成り上がり)だけに今後どんな展開をコミカライズ版がしていくのかに注目です。