あらすじ

時任製薬を掌握するため、着々と計画を進めていく圭子。彼女の思惑通りに佐伯を追いかけて時任家を出た泉だったが、どれだけ傍にいようとも圭子を思い続ける佐伯を見て圭子への憎悪を募らせていく。弱みを握るべく調査を開始した泉は、偶然見つけた「政男」という名前に引っかかりを感じる。圭子は義父を手中に収めて社長となったが、思い通りにはいかない日々を送っていた。そして自分の犯した過ちや将来について思いを巡らせる。
黒のミラージュ 1巻

三田村圭子は男女問わず人気がある女性。学生時代から努力家で貧しい家庭環境ながらも、母の期待を背負って国立大学へ進学する。就職先の製薬会社では仕事も順調で、御曹司である時任和彦に一目惚れされて結婚することに。まさに順風満帆な人生を送っているように思われた。しかし彼女には高校時代、周りには秘密の交際相手がいた。圭子の大学進学後、すれ違いが加速する二人。ある夜に起きた事件が圭子の人生に影を落とし始める。

黒のミラージュ(2)

時任家の家族にも気に入られて幸せな生活を送る圭子だったが、和彦に辛い過去のことが言い出せず思い悩む日々。圭子の元交際相手である本田政男は、過去の事件を利用して金銭を圭子に要求し続ける。本田の脅迫に苦しめられる圭子は、状況を打開するための計画を思いつくのだった。一方新婚旅行での圭子の様子に違和感を感じていた和彦は、圭子と本田について調べ始める。真実を知った和彦に対して、圭子がとった行動とは――。

黒のミラージュ(3)

時任製薬を掌握するため、着々と計画を進めていく圭子。彼女の思惑通りに佐伯を追いかけて時任家を出た泉だったが、どれだけ傍にいようとも圭子を思い続ける佐伯を見て圭子への憎悪を募らせていく。弱みを握るべく調査を開始した泉は、偶然見つけた「政男」という名前に引っかかりを感じる。圭子は義父を手中に収めて社長となったが、思い通りにはいかない日々を送っていた。そして自分の犯した過ちや将来について思いを巡らせる。