あらすじ

神秘の巫女・卑弥呼は、血染めの女王か!? 3世紀、弥生時代。倭の統一を目論む権力者たちの巨大な陰謀が渦巻く世―― 大乱の時代に君臨した卑弥呼は権謀術数の限りを尽くした血染めの女王だったのか!? ――――――――― 倭国大乱、弱肉強食の時代。己の生き残りのみを欲し、そのためには人を欺き騙し、殺しすら厭わぬ少女ヤノハ。暈国(クマコク)の女性神官集団に身を寄せ、得意の嘘と策略で次第に地位を上げるも百年に一度の日見子(ヒミコ)とうたわれた親友に本性を見抜かれ、彼女すらも殺害してしまう。罪を問われ、放置されたのはトンカラリンの洞窟! 生きては出られぬ迷路だが、万が一生還した者は日見子と認められるという聖域!? ヤノハの運命は――!?
卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 1巻

真説・邪馬台国年代記 ついに始動!! 邪馬台国は実在したのか!? 伝説の女王は、衆を惑わす鬼女か!? 人を魅了する絶世の美女か!? 神秘のヴェールに包まれた、邪馬台国とその女王・卑弥呼。人々の心を惹きつけて止まない日本古代史最大の謎にリチャード・ウー×中村真理子の最強タッグが挑む!! 謀略と神話の交錯を見よ!! 三世紀、倭国大乱の時代。百余国は互いに相争い、大勢の人々が虫けらのように殺されていった。そんな中、己の生き残りだけに執念を燃やし、必死で戦う少女、ヤノハ。望むと望まざるとにかかわらず、やがて陰謀の巨大な渦に巻き込まれ、想像だにしない宿命に直面する―― 真説・邪馬台国年代記、ここに始動!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 2巻

神秘の巫女・卑弥呼は、血染めの女王か!? 3世紀、弥生時代。倭の統一を目論む権力者たちの巨大な陰謀が渦巻く世―― 大乱の時代に君臨した卑弥呼は権謀術数の限りを尽くした血染めの女王だったのか!? ――――――――― 倭国大乱、弱肉強食の時代。己の生き残りのみを欲し、そのためには人を欺き騙し、殺しすら厭わぬ少女ヤノハ。暈国(クマコク)の女性神官集団に身を寄せ、得意の嘘と策略で次第に地位を上げるも百年に一度の日見子(ヒミコ)とうたわれた親友に本性を見抜かれ、彼女すらも殺害してしまう。罪を問われ、放置されたのはトンカラリンの洞窟! 生きては出られぬ迷路だが、万が一生還した者は日見子と認められるという聖域!? ヤノハの運命は――!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 3巻

卑弥呼を殺めた女の、数奇な運命を見よ!! 真の日見子を殺した天罰!? トンカラリンより奇跡の生還を果たしたことで、日見子に祭り上げられたヤノハ。その結果、倭の統一を狙う権力者たちに命を狙われることに!! 捕まれば自由を失うどころか、死さえ待ち受ける危機。ヤノハが見出した活路は、山社(ヤマト)への逃亡だった!! そこのみが、いかなる軍閥も容易に踏み込めぬ聖地!! 大胆にもヤノハ=日見子は、山社を国家として独立させることを宣言した。絶体絶命! 完全なる四面楚歌の中、彼女は生き残れるのか!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 4巻

神秘の女王の正体は、稀代の兵法家!? もし其方が真の日見子(ヒミコ)であれば、冥界行きの秘儀を見せてみよ―― あくまで偽者と疑う高位の巫女たちを前に、絶体絶命の窮地に立つヤノハ…… だが持ち前の気力と知識で彼女らを屈服させ、危機を脱することに成功する。その頃、強大な勢力がヤノハの籠城する山社(ヤマト)に迫っていた。敵将は、暈(クマ)の王子にして日見彦(ヒミヒコ)を名乗るタケル!! 迎え撃つヤノハの手勢は、わずか三百。圧倒的不利! 負け確実な戦況で、逆転の策はあるのか!? 緻密かつ大胆なシナリオは、まさに魔宮! 原作:リチャード・ウー×妖艶かつ憂いのある蠱惑的な筆致! 作画:中村真理子 最強タッグによる謀略と欲望の邪馬台国クロニクル 最新4集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 5巻

偽りの女王と暗闇の鬼…化かし合い始まる! 山社(ヤマト)を建国し、倭の国を平らかにする―― 神秘の力ではなく、知略を巡らすことで日見子(ヒミコ)となったヤノハ。日向(ヒムカ)併合に先駆け、聖地・千穂へ向かった一行はその地を支配する「鬼八荒神」という鬼の正体を暴くことに。そして東雲の時、生贄となる人柱の中に潜んだヤノハらの前に、黄泉の国から鬼が這い上がる――!! 土と血と、腐敗した肉の匂いが立ちこめる暗闇に蠢く 言葉も通じぬ獣たちの大群…… 振り下ろされる斧の下、ヤノハは勝機を見いだせるか!? 原作:リチャード・ウー×作画:中村真理子 最強タッグによる謀略と欲望の邪馬台国クロニクル、待望の最新第5集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝-(6)

大乱の倭国。卑弥呼、擁立! もうひとつの聖地・千穂を平定し、日向を併合したヤノハ。邪馬台国(山社)の勃興に筑紫島の四つの国―― 那、末廬、伊都、都萬は、日見子であるヤノハを、倭国の王として擁立することを決断する。だが、それを阻止せんとする勢力もまた力を増していた……!! 日見彦を名乗るタケル王を暗殺し、大国・暈を率いる鞠智彦。古のサヌ王に仕えた五士族の末裔・トモと、彼と内通する、ヤノハの腹心の臣下・クラト。そして、ヤノハを恨み、陥れようと画策するヒルメ…… いつ終わるとも知れぬ倭国大乱―― 目まぐるしく塗り替わる勢力図。陰謀と裏切り、殺戮が渦巻く時代に、ヤノハはいかにして人が人として生き、死ねる世界を実現するのか――!? 原作:リチャード・ウー×作画:中村真理子 最強タッグによる血湧き肉躍る邪馬台国クロニクル、待望の最新第6集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 7巻

その宿願、海峡を越え―― 倭国全土へ!! ヤノハに政(まつりごと)の才を見出され、「昼の王」となることを命じられたミマアキ。古(いにしえ)のサヌ王に仕えた一族の末裔・クラトは、そんな最愛の友・ミマアキの器量を見抜き、暗殺を決意する。一方、ヤノハは暈(クマ)をのぞく筑紫島(ツクシノシマ)の主だった王らに 日見子(ヒミコ)として擁立されるが―― 倭国全土の大乱を終わらせるためには、本土である豊秋津島(トヨアキツシマ)の国々とも和議を結ばなくてはならないことに思い至る。計略を巡らし、倭国の王として着実に地位を固めていくヤノハ。宿願はあと少しで実現するかに見えたが、彼女の足下を根底から覆す陰謀が着々と進行―― 雷鳴とどろく夜、それは起こる――!! 兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”。謀略が交錯する邪馬台国クロニクル、待望の最新刊!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 8巻

“山社を捨て逃げよう” 卑弥呼、逃亡!? 雷鳴とどろく夜、ヤノハを襲ったのはチカラオだった!! あまりにも無情な運命。己の意に反して禁忌を破ってしまったヤノハは現人神の地位を捨て、逃亡の決意をかためる―― その折も折、出雲の巫覡(ふげき)にして王・事代主より、倭国を平和にするための会談の申し出が届く!? 一方、古のサヌ王の子孫が治める地・日下国の動向を探るべく海を渡り本土である豊秋津島を訪れたトメ将軍とミマアキ。待ち受けていたのは、目に見えぬ“鬼”…… 人々を殺し、倭国全土を崩壊に導その正体とは――!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 9巻

倭国を統べる者は誰か。日見子がふたり!? 倭国全土の大乱を終わらせるため、トメ将軍とミマアキを本土である豊秋津島へ送ったヤノハ。そこでは“レイキ”と呼ばれる疫病が蔓延。その被害は海を渡り筑紫島へと上陸、瞬く間に倭国全土へと拡がろうとしていた! 日見子の座を捨てナツハとともに逃亡を決意したヤノハは、出雲の神官・事代主に筑紫島を譲り、倭国の未来を託そうと考える。医術を極める事代主と遂に対面を果たし、疫病の対処法を授かるが、同時に、自身に関する衝撃的お告げを受け――!? 一方、古のサヌ王の名の下、武力による倭国統一を目論む日下国を訪れたトメ将軍とミマアキ。疫病により無人と化した日下の都で出会ったのは“もう一人の日見子”だった――!? 兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”。真説・邪馬台国クロニクル、最新第9集が登場!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 10巻

日見子を超える救世主、出現!? 極秘出産のため聖地・千穂に向かうヤノハは、かつて自らの手で命を奪ったモモソの故郷に立ち寄ることに。彼女の塚を訪れたヤノハに、モモソの霊は、恐ろしい預言を告げる……。一方、豊秋津島に渡ったトメ将軍とミマアキは、辿り着いた日下国の筑紫島侵攻の野望を知り、帰還を急ぐ。道中、日下の追っ手をかわすため、古のサヌ王家と一線を画す、當麻一族に庇護を求めるが――!? その頃、筑紫島では、伝染病が蔓延する暈国に「田油津日女」と呼ばれる謎の巫女が出現―― 彼女は日見子に勝る霊力を発揮していた!? 混迷する倭国を救うのは誰か。兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”伝。真説・邪馬台国クロニクル、最新第10集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 11巻

禁忌の子を出産した日見子――!! 六か月後、山深き千穂の岩穴にて―― 日の巫女として最大のタブーを犯し、遂に極秘出産したヤノハ。一方、疫病を抑え込み平和が戻った金砂国に 砂鉄を求める隣国・鬼国が出兵……!! 情け容赦ない殺戮。背後に見え隠れするのは、古のサヌ王の末裔が治める国・日下…… 倭国全土を揺るがす大乱の兆し―― 金砂国の顕人神、出雲の事代主は!? そして母として生きることを望み、倭国泰平の願いを捨てた女王に、最大の試練が――!? 兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”伝。真説・邪馬台国クロニクル、最新第11集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 12巻

日見子と事代主。共鳴する顕人神ふたり―― 鬼国からの侵攻を受けた出雲の事代主。背後で糸を引くのは、強大な敵・日下国だった……!! 事代主救出のため、ヤノハは筑紫島同盟国の王たちと会談。さらには、鬼国が用いる鉄の武器に対抗する手段を求め、自ら穂波の国境にある“不老不死の邑”を訪れる。「あえて危険を冒す者が勝利を得る」 経験と知恵、人徳を武器に道を切り拓こうとする 顕人神ふたりの命運は――!? 兵法を駆使し駆けのぼる“偽りの女王”伝。真説・邪馬台国クロニクル、最新第12集!!

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 13巻

一万 対 七百の戦いが幕を開ける!! 出雲の事代主救出のため…… 同盟国の王らとともに、ヤノハは海を渡り、遂に本土・豊秋津島へと向かう! 挑むは、武力による倭国制覇を目論む軍事国家・日下。その総大将・フトニ王は、ヤノハたち山社勢七百を、一万の兵力で圧倒すべく動いていた。「たとえ全滅しても、必ず戦いを終わらせる!!」 あまりにもかけ離れた力の差の中、背水の陣を敷くヤノハ。だまし合い、裏の裏をかき合う頭脳戦の後…… 倭国泰平をかけた天下分け目の決戦、制するのはどちらか!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 14巻

戦乱の中……真の“倭王”は誰か!? 武力による倭国統一を目論む強国・日下の一万の軍勢に対し、わずか七百の兵で戦いに挑んだ山社連合国軍!! 戦いの最前線に立ち、敵の総大将・クニクル王子を仕留めることに成功したヤノハ。宿命の闘いに勝利するのはどちらか…… そして、ヤノハの放った秘密部隊の役割とは――!? 一方、天下分け目の戦いをよそに…… 未だ疫病の蔓延する筑紫島の暈では、“あの巫女”が舞い続けていた!? 本土の最強軍事国家・日下、筑紫島内の強国・暈。立ちはだかる二つの国を鎮めるべく日見子がたどり着いた平和への答えとは!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 15巻

“倭王”の称号を得るのは誰だ――!? 本土(豊秋津島)最強の軍事国家・日下を打ち破ったヤノハ。来るべき日下からの逆襲に備えるためには、山社が権威を得ること、すなわち、海の向こうの大国から“倭王”の称号を授かることが何よりの策だと思い至るも、同盟国である津島のアビル王から、中国が混迷状態にあることを知らされる。しかし、アビル王は暈の実質上の支配者であり、同じく“倭王”の称号を狙う鞠智彦と通じていた―― 大国の現状の真実を確かめるべく、トメ将軍は海を渡り加羅へ。一方、ヤノハもまた、自らアビル王に制裁を加えるべく、伊都・末盧を経由し北上するが……!?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 16巻

魏・呉・蜀、三国が覇を競う大陸へ――! 山杜の同盟国・津島の裏切りを知ったヤノハは、アビル王政権の転覆を謀る……! 魏への航海の途中にある地理的、政治的障害は何が何でも取り除かなくてはならなかったからだ。しかし海上の戦いにおいては、津島国は筑紫の連合軍をもってしても倒せぬ相手! 限られた人数、限られた日数でヤノハはどう戦うというのか……? 一方、日下では戦いを好まぬ新王に対して、吉備津彦、モモソ姉弟は何を企む……?

卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 17巻

魏・呉・蜀……三国志の時代に卑弥呼は? 古代中国「三国志」の時代―― 魏(ギ)・呉(ゴ)・蜀(ショク)のいずれかから倭王の称号を得て、戦乱に終止符を打とうと考えたヤノハは、精鋭を率い自ら海を渡り、朝鮮にたどり着く。そこで出会ったのは、反乱軍を率いる倭人ゴリ! ゴリは馬韓の一国・湖南(コナム)の王の言う通り、虐殺を繰り返す鬼人なのか、あるいは義人なのか・ゴリと対峙したヤノハは、その男のあまりにも意外すぎる過去と、自分との縁(えにし)を知る……! そして、ヤノハが取った驚愕の選択は…?