英米連合艦隊を迎撃し、殲した「新八八機動艦隊」は、迫り来る嵐の中でタラワ沖に進出した米主力艦隊と激突! ついに小沢GF長官は全軍突撃を発令する! 「黎明の艦隊」に続く、劈頭から驚愕の航空機動部隊決戦が繰り広げられる!
日米開戦から5ヶ月。中部太平洋タラワ諸島沖で両国主力艦隊決戦・終盤の幕が開いた。漆黒の海上を進む「キンケード・ハルゼー艦隊」に「新八八機動艦隊」が急襲!日本海軍水雷戦隊夢の攻撃法「十文字交差魚雷帯」が漆黒の海で米艦隊を壊滅!?
環太平洋決戦に突入した新八八機動艦隊は、米空母群の殲滅を逃したが勝利は収める。中部太平洋の米軍侵攻を阻止した上層部は、東南アジア安定策のため、創痍の癒えぬ艦隊をシンガポールに進攻させる。
中部太平洋で米太平洋艦隊を撃破した日本海軍は、陸軍のシンガポール進攻支援を展開。英空母艦隊を発見した第三機動航艦はインド洋への進出を決めるが、シンガポール島要塞があるマラッカ海峡への突入をめぐり海軍上層部は揺れた。大西長官の決断の是非は!?
シンガポール攻略戦の行方も見据えた日本軍首脳は、ラバウル侵攻「竜号作戦」を発動。航空戦力に劣勢の米海軍は、奥の手の暗号解読策を展開。米陸海軍は二路線反攻の「ハイ・タイド作戦」を開始。日米主力空母群は、期せずしてソロモン海と珊瑚海で激突する!
環太平洋戦争は一つの山場を迎えた。珊瑚海とソロモン海で、日米主力空母部隊が激突。日本軍の第1次攻撃で大打撃を受けたフレッチャー部隊の敵討ちとばかりに、ミッチャー中将は、薄暮攻撃を決断。米攻撃隊は空母加賀を捉え、第2次の戦が開始された。
環太平洋戦争は新たな局面を迎えた。英米連合軍が欧州戦線を優先させ北仏上陸作戦を決行。その間隙をついて新八八艦隊は米豪海上連絡線封鎖に動く!角田機動航艦の動きに刺激され、ソロモン海の拠点を巡る日米海空軍の攻防戦激化する!
南太平洋海域における日米艦隊決戦の幕が落とされようとしていた。新八八艦隊は、潜水空母より晴嵐攻撃隊で米海軍の「乾ドック」を破壊。さらに、ハルゼーの率いる主力米艦隊の捕捉に成功する。ガダルカナルを震源とする、日米双方の動きは急を告げ始める。
南太平洋決戦は、最終の局面を迎えた。11月8日、宿敵ハルゼー空母部隊を手中に捕らえた大西・宇垣艦隊は三波に及ぶ攻撃をかける。反攻に出たハルゼーの2空母部隊も強大な攻撃機隊を発進!日米艦隊は正面から激突。ソロモン群島上で空前の航空戦が勃発。
宿敵ハルゼー長官の米主力空母部隊を手中に捉えた黎明の艦隊は、攻撃機隊を繰り出し、複数の空母を撃破・炎上させる。だが同時刻、大西第三機動航艦がハルゼー空母部隊を飛び立った攻撃機隊の急襲を受けていた!日米総力をかけた戦いの結末は!?
11月9日の日米空母群の戦で、大西・ハルゼー日米両指揮官が倒れるた。日本海軍は悲報を胸に同日、漆黒のガダルカナル泊地を急襲。米キンケード艦隊と輸送船団の壊滅作戦を展開。だが、勝利の陰で米英の最終兵器使用に関する密約が水面下から浮上していた。
第二次サボ島沖海戦に勝利した日本海軍だが、航空戦力の消耗は厳しく、独の技術を得た新兵器を投入する。一方、米太平洋艦隊は長官にスプールアンスを任命すると共に、戦力を統合し最終決戦を開始。また、米本国では新型爆弾の完成が秒読み段階にあった。