あらすじ街の片隅でノラ猫として生きる、元飼い猫の七生。彼は子猫の頃、飼い主だった成田彰青と離れ離れになり、壮絶なノラ生活を生き抜いてきた。「一度捨てた猫を、迎えに来る人間はいない――」七生は、人間が嫌いだった。だが彰青の婚約者だった淑乃に出会い、彰青の死を知った七生は、少しずつ淑乃に心を開いていく。一方七生の親友であり、ノラグループの次期リーダー候補であるマチも、どうやら淑乃のことが気になるようで……。【電子限定特典】キャラクター初期設定3P
野良猫が生きていくための過酷でリアリティがあるお話でした。 小さなころに捨てられたマチと地域の親分的な七生達が銭湯に入り込んでから話が始まる。 必ずと言っていいほど、猫はヒトの言葉を理解している。だから恨みも恩も忘れない。 可愛いし癒される存在だけど、人の都合で命が決められてしまう。 少し悲しいところもありますが、猫と人と動物に優しくなれる物語です。