嘘を「痛覚」として感じとってしまう【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。己の肉を愛した男に食べさせる不死の女・人魚。珊瑚と人魚。ふたりの物語。
嘘を見抜く【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。口を開けば嘘ばかりの同級生・灯。惚れた男に己の肉を喰わせては命を奪う魔性の女・人魚。珊瑚はひそかに人魚を想っているが人魚の関心は灯へ向いていく――… 人と人でないものとが織りなすアブノーマル・サスペンス・ラブストーリー。
新時代のミステリアス・ラブストーリー! 彼岸にならばあるのだろうか…あの女を殺す方法が…嘘を見抜く【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。禁断の肉を喰らって【不死】となり惚れた男に己の肉を喰わせては命を奪う魔性の女・人魚。人魚を救いたいと願う珊瑚だったがこの世にそんな術はあるのだろうか―― …人と…人でないものとが織りなす妖しく切なく美しいアブノーマルでミステリアスな異色純愛ラブストーリー!
人魚を愛してしまった少年の物語。僕ほどお前を想う男など現れない。今度こそ。千年経っても。嘘を見抜く【さとりの眼】を宿した少年・珊瑚。禁断の肉を喰らって【不死】となり惚れた男に己の肉を喰わせては命を奪う魔性の女・人魚。互いを大切に想うあまり素直に向き合うことのできないふたりだったが――…人と…人でないものとが織りなす妖しく切なく美しいミステリアス・ラブストーリー。完結。
嘘に触れると痛みを覚える目を持つ少年"珊瑚"と不老不死の肉体を持つ"人魚"と名乗る女性のお話。 基本的な設定はこれだけ、登場人物は"珊瑚"と"人魚"を含めてほぼ3人のみ、絵の密度はかなり低い、と見える情報量のかなり少ない作品なんだけど、その空白、無言の中にもの凄い中身が詰まってる、ある意味でとてもマンガらしい作品。 コマ割りを大きく取って背景なしの人物のみのコマを続けたり、時には数ページに渡ってセリフなしのページが続いたり、意図的に視覚情報の密度を低くしているんだけど、その分、キーとなるひとコマ、ボソッと呟くセリフが質量を持って感じられる。 この余白を読ませるというか、あらすじには載ってこない部分をページ全体で描くというのがninikumiさんの作風ではあるんだけど、前作「シュガーウォール」と比べると今作はその抽象表現で留めてる部分と解りやすく描いてる部分のメリハリがあって、より広い層の方々に楽しんでもらえる作品になっている。 まずは試し読みを読んで見てもらって、この作品の独特な雰囲気を味わってみてほしい。 2巻まで読了。
嘘に触れると痛みを覚える目を持つ少年"珊瑚"と不老不死の肉体を持つ"人魚"と名乗る女性のお話。 基本的な設定はこれだけ、登場人物は"珊瑚"と"人魚"を含めてほぼ3人のみ、絵の密度はかなり低い、と見える情報量のかなり少ない作品なんだけど、その空白、無言の中にもの凄い中身が詰まってる、ある意味でとてもマンガらしい作品。 コマ割りを大きく取って背景なしの人物のみのコマを続けたり、時には数ページに渡ってセリフなしのページが続いたり、意図的に視覚情報の密度を低くしているんだけど、その分、キーとなるひとコマ、ボソッと呟くセリフが質量を持って感じられる。 この余白を読ませるというか、あらすじには載ってこない部分をページ全体で描くというのがninikumiさんの作風ではあるんだけど、前作「シュガーウォール」と比べると今作はその抽象表現で留めてる部分と解りやすく描いてる部分のメリハリがあって、より広い層の方々に楽しんでもらえる作品になっている。 まずは試し読みを読んで見てもらって、この作品の独特な雰囲気を味わってみてほしい。 2巻まで読了。