「どうぞ遠慮せず……全員で……全力で来いっ!!」 東大陸最大の闘技トーナメント“獣王祭”が遂に開幕! 命名式でファミリーネームの授与を終えたケルヴィンは、規格外の強者たちが火花を散らす獣王祭には参加せずに ガウン最強の獣王レオンハルトとの戦いに興じていた。姿を自在に変化させ戦意喪失を狙うレオンハルトだったが、戦闘狂は一切躊躇うことなく猛攻を仕掛けていく。――たとえその姿が、己の“仲間”であろうとも。一方、トライセンで起きた騒動の真の首謀者であった前転生神“エレアリス”の一派が表舞台に立とうとしていた。そこには、かつて仲間であった“彼女”の姿もあり……!? 戦闘狂と“神”の思惑が交錯する第十五幕。
「ケルヴィンを囮にするくらいなら 私がッ 命を懸けてッ!!」 最強の選手たちが集い“獣王祭”は佳境を迎える。優勝者を祝うセレモニーが開催される中、ケルヴィンとセラの戦いは、街に舞台を移していた。セラの対戦相手は、バアルと名乗る自分と瓜二つの少女。そして、ケルヴィンの相手はギルドの受付嬢だったアンジェ。――彼女の正体は、神の使徒“暗殺者”であった。アンジェの触れている物すべてを透過させる固有スキル【遮断不可】を前に徐々に追い詰められていき……!? 仲間もケルヴィンたちの危機を察し、駆け付けようとするも次々と現れる神の使徒たちに苦戦を強いられ―― 謎に包まれた組織の正体が今明かされる衝撃の第十六幕。
「真祖たる私ぃ このエストリア・クランヴェルツを相手にねぇ」 前転生神エレアリスの信徒に囚われた人質を救うべくS級ダンジョン“英霊の地下墓地”の最下層を目指す中、ケルヴィンの前に遥か昔に死んだはずの光竜王が立ちはだかる。鼓動の度にステータスを全快する光竜王の固有スキルに苦戦を強いられ、戦いは古竜ダハクらを交えた総力戦へ。一方、メルフィーナとジェラールは無事最下層に到達。しかし一緒にいたシスターリーアの首が突然はねられてしまう! その犯人こそ――見知った顔の“暗殺者”アンジェだった。ついに明かされる『反魂者』の正体、そして神の使徒が捜す“聖槍イクリプス”の行方とは――。地下の奥底に秘められた真実を探る、緊張の第十九幕。
転生後のチート能力、可愛い女の子、バトル、仲間の成長が全部詰め込んである作品です。なかなか会話量が多いですがとても読みやすいです。主人公の『戦闘狂』なところが楽しく読めるポイントかなと思います。理想のチートスキルを手に入れるため、記憶を担保に自分を高めていく展開が爽快で主人公の振り切れっぷりがテンポ良く、続きが気になります。