あらすじ

「週刊漫画サボウル」編集部所属の女性編集者・神保マチ子と岡野ひじきが、様々な状況でシメの一品を食らいつくす!! そして今巻では、マチ子とひじき、それぞれのひとりシメ回も収録!! そしてそして、最終話には、永遠のテーマとも言える人生の最後に食べたいものは何か?という一生の〆!! 女性編集者食物語、堂々完結!!
これ喰ってシメ! 1巻

「孤独のグルメ」の原作者・久住昌之と「グレイプニル」の武田すんのコンビによる新たな化学反応を生んだ食漫画! 飲み食いしてのシメの一品のみならず、仕事終わりやダイエット前など様々な状況のシメをテーマに、二人の女性漫画編集者・神保マチ子と岡野ひじきが食らいつくす!!

これ喰ってシメ! 2巻

「週刊漫画サボウル」編集部所属の女性編集者・神保マチ子と岡野ひじきが、様々な状況でシメの一品を食らいつくす!! そして今巻では、マチ子とひじき、それぞれのひとりシメ回も収録!! そしてそして、最終話には、永遠のテーマとも言える人生の最後に食べたいものは何か?という一生の〆!! 女性編集者食物語、堂々完結!!

これ喰ってシメ!

食の世界の三沢光晴

これ喰ってシメ! 久住昌之 武田すん
名無し

自分は食事も酒も好きだが、シメがどうこうには あまり拘りはない。 酒を飲んだ後にビールとギョーザを食べたいとか あまり思わない。 鍋料理の最期を雑炊にするかウドンにするか 悩んだこともない。 デザートとかついていなくてもかまわない。 そういうことにこだわらないほうが気楽でいいじゃん、 くらいの感覚というか。 しかし「これ喰ってシメ!」をよんで 主人公・神保マチ子のシメへのこだわりを見て、 こういう食べ方を出来る人は凄いな、と思った。 のんべんだらりと酒を飲み、気がついたら寝オチしていました、 なんていう自分とは違う。 酒のあとのシメだけでなく、仕事や私生活でも、 色々な状況の要所要所でしっかりと区切りをつけてシメる。 ダラダラしない、それまでを総括し、次へ進む。 大人だな、カッコイイな、と思った。 しかも臨機応変にシメる。 様々な状況でそのときの気分にあわせて様々なシメをする。 けして飲んだら最期はやっぱりラーメン、というような ワンパターンな「これしかない」シメではない。 昼の蕎麦屋で、空腹で飲んだ後、 仕事が終わったら終電がなくなっていたとき、 後輩が奢ってくれたとき、 それぞれにあったシメかたを選択し実行する。 さらに、こういうときはこれだけ、と 頑なに自分流に徹するわけでもない。 後輩・ひじきと飲みにいくと、結構ひじきに つきあうというか、つきあわされるんですよね。 あまりいかない回転寿司に連れて行かれたり、 小料理屋なのに焼肉屋かよ、という料理を つつくことになったり。 それでもしっかり味わって受け入れる。 プロレスで言えばスタン・ハンセンではない、 三沢光晴だ。 ハンセンのように、とにかく最期はラリアット。 これで豪快にシメれば誰も文句はない、 というスタイルではない。(それはそれで凄いけれど) どんな相手とどんな試合展開になって、 どんな技を受けても綺麗に受身をとって試合を進め、 最期は多様なフィニッシュホールドのなかから これでどうだ、という技を選択して終わる。 なんという懐の深さと実力とセンス。 もっと神保マチ子の試合(シメ)を見てみたいと思った。