あれは憧れの赤いリボン。金ボタンの紺のブレザー。軽く揺れるチェックのスカート。やっぱり西校の制服が一番可愛い。私が行きたいのは、あなたと一緒の学校だったのに…。(収録作「群青ライフ」より)「今すぐあなたの制服をくれたら、友達になるわ」そう言った彼女は4月半ばに転校してきた。それから二ヵ月、まだ前の学校の制服を着続けている。そのせいか、いつも一人ぼっちで…(収録作「ころもがえ」より)学生生活でのほのかな恋心。心に刺さる小さな棘。さまざまな少女の感情と性的好奇心を抒情的に描いた流星ひかるの傑作短編集!