あらすじ

三段リーグ編入試験に挑むため、弾塚光は師匠探しを始める。やがて峰田省三九段の門下に入ることを許され、兄弟子となった若手強豪のプロ棋士・樋口兼光六段と相見える!――そして、遂に始まる三段リーグ編入試験。会場の前に佇んでいたのは、ある小学生棋士だった……。
将棋指す獣 1巻

弾塚光、女性。元奨励会三段。プロ棋士を目指す。将棋の世界は厳しく、アマチュアからプロに上り詰めた人間はごく僅か。まして女性でプロになった者は皆無……であったが。――将棋ブームの到達点はここにあり! 女性初のプロ棋士誕生ストーリー、満を持して始動!! “ケダモノ”と呼ばれた女性の、清廉なる一手が盤上にいま花開く。

将棋指す獣 2巻

アマ天竜の決勝戦で咆哮する“ケダモノ”、弾塚光。そこへ現れたのは、現在、奨励会三段リーグに在籍している唯一の女性・菊一文子。菊一の瞳には、光に対する異常なまでの敵愾心が宿る。2人の出会いは、いつだったのか――? 幼きライバル同士の真剣勝負は、まさしく明暗を分け、今に至った。だが、過去は過去。弾塚光は今日も将棋を指す……勝ち続け、プロになるために。

将棋指す獣 3巻

三段リーグ編入試験に挑むため、弾塚光は師匠探しを始める。やがて峰田省三九段の門下に入ることを許され、兄弟子となった若手強豪のプロ棋士・樋口兼光六段と相見える!――そして、遂に始まる三段リーグ編入試験。会場の前に佇んでいたのは、ある小学生棋士だった……。

将棋指す獣 4巻(完)

【敵は、最強小学生。】永遠に続く対局(ものがたり)の先へ――女性プロ棋士誕生ストーリー、完結。三段リーグ編入を企むケダモノ、弾塚光。編入試験序盤にあっさり3連勝し突破は簡単に見えたが、礼儀正しい小学6年生の男の子・西村翠が立ちはだかる。デジタルネイティブの怪物との戦いは、深夜にまで及び……。

将棋指す獣

女性の快進撃が楽しみ

将棋指す獣 市丸いろは 左藤真通
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

「アイアンバディ」の左藤真通原作、「ミリオンジョー」の市丸いろは作画のタッグが描く、いまだかつて女性がプロ棋士になったことがない中、女性主人公が将棋界へアマチュアの大会から攻め込んでいく。 プロ棋士になるためには、2つ方法がある。 奨励会というプロ予備軍たちの龍の巣を26歳までに勝ち抜くか、プロ棋士から推薦を受けてアマチュアから「プロ編入制度」を使う方法だ。 調べてみたら、女流棋士とプロ棋士はどうやら少し違うらしい。 一話目からスピード感があって面白い。 女の子がかわいいのに男がブスでいい。 藤井聡太の現実離れした快進撃で将棋ブームに火が付き始めているらしく、知り合いがよく通っている将棋教室は今までになかった賑わいを連日見せているらしい。 さすがに漫画界もこのタイミングを見逃さないのか、ジャンプやスピリッツ、そしてバンチでほぼ同時期に将棋漫画が始まったが、一話目のワクワク感からいまのところ一番期待できそうなのがこの「将棋指す獣」だ。 やはり天才を見るのは楽しい。 いままで見れなかった景色をその目を通して見せてくれる。 楽しみがまた一つ増えた。