あらすじ

伊吹先輩が、行きつけのスナックにボトルを入れた。総一はそこに居合わせた不思議な美女と意気投合、飲み潰れてしまう。二日酔いで目覚めてみれば、隣にはその美女が。「責任取るから結婚を!」と迫る総一を一笑に付す謎の美女。琴とも親しくなり、猫さんと呼ばれて居着いてしまう“奇妙な生活”が始まった。
わたしの沖田くん(1)

沖田総一は原町田大学の2年生。入学以来、アタックした女子に振られること実に8回。まったくモテなかったのに、隣の部屋に女子が引っ越してきたことで、人生が一変する。お隣さんはなんと、幼なじみの沢村琴。中学卒業以来の再会だった。20歳の男女に成長した2人。幼い日の友情は、どう進展する…!?

わたしの沖田くん(2)

恋愛感情はないというけど、端から見れば夫婦!?のような痴話喧嘩ばかりしている総一と琴。男性恐怖症のゆかりちゃんに一目惚れした高校時代の後輩・高杉のため奮闘するも徒労に…。やがて夏休み。琴は新築移転した実家に帰省するが、その実家も総一の家のお隣さん。結婚した旧友宅へも2人して訪れて…。

わたしの沖田くん(3)

琴が田舎で見合いをした。見合い相手を一目見た総一は、ただならぬ予感を感じていた。ハンサムで一流商社に勤める木戸高史。琴を気に入った木戸は、ニューヨーク支社への転勤に、ついてきてほしいと告げる。どこか強引な木戸に不信感を抱いた琴。雨の中を帰ってきた琴は、総一の腕に倒れ込んでしまう。

わたしの沖田くん(4)

見合い騒動も一段落。大学生としての日常が戻ってきた1月下旬、後期試験が始まった。『不正行為は留年に処す』と教授会から厳しいお達しもあり、真剣勝負に挑む学生たち。万全を期して臨んだ琴だったが、試験中に拾った紙がカンニングペーパーだったことから“現行犯”として退出させられてしまった。

わたしの沖田くん(5)

カンニング犯が名乗り出たことで琴は無事進級、やがて新学期。総一の向かいの部屋に新1年生がやってきた。ポストの名前は徳川さん、葵の御紋もついている。由似ちゃんは大財閥・徳川グループのお姫様だった。ご学友に認められた総一と琴は、秘境にそびえる由似姫城に招待される。驚愕のそのお城とは…。

わたしの沖田くん(6)

もてない総一が街角で女の子に声をかけられた。それは、不良から逃れるための“逆ナン”だった。女の子は蘭と名乗り、総一を手玉に取り散財させてドロン。次の日曜日、総一は従妹のめぐみちゃんに招かれて、聖徒学園高等部の女子寮を訪れる。紹介されたのは先輩の生徒会長・神崎蘭。見覚えのある顔だった。 【同時収録】デビュー作/79年月例YJ賞佳作「沖田総一くん恋すの場合」

わたしの沖田くん(7)

夏休みに入り、総一と琴は仲よく帰省。田舎の実家も隣同士なので、下宿生活と代わり映えのしない日常です。ところがある日、父は出張、母は法事で遠方へ。琴は一人でお留守番することに。心細さも手伝って、総一に泊まりにきてほしいと声をかける。総一と琴の緊急同棲!? さて、どうなりますやら…?

わたしの沖田くん(8)

季節は秋になりました。台風一過の秋晴れに『町内体育祭』に参加する総一と琴。実行委員も務め、頑張った総一には敢闘賞。抜群の成績を残した琴には最優秀選手賞が贈られる。用品店経営の大会実行委員長からの賞品は、ちょっとムフフなランジェリー。困り果てる琴を尻目に、大喜びする総一なのでした。 【同時収録】特別読切「LOVE UP!」

わたしの沖田くん(9)

伊吹先輩が、行きつけのスナックにボトルを入れた。総一はそこに居合わせた不思議な美女と意気投合、飲み潰れてしまう。二日酔いで目覚めてみれば、隣にはその美女が。「責任取るから結婚を!」と迫る総一を一笑に付す謎の美女。琴とも親しくなり、猫さんと呼ばれて居着いてしまう“奇妙な生活”が始まった。

わたしの沖田くん(10)

琴が足をくじいた。優しくいたわろうとする総一なのだが、することなすこと裏目に出る。抱えて部屋へ移動中に転んだのが原因で、今までにない全面戦争に。琴は襲われそうになったと勘違い、総一を卑怯者とののしる。さとみの忠告で琴の怒りも収まりかけるのだが、酒に酔った総一が絶交宣言をしてしまう。

わたしの沖田くん(11)

サクラ咲いて、原町田大学は入学式。総一たちは新入生相手の“商売”に大忙し。入学記念の写真を撮って大もうけ!のはずが、中には一枚上手の新入生も。衆目が集まる中、泣いたり笑ったりお芝居上手の瀬里野似奈ちゃんに振り回されて、総一は大困惑。実は似奈ちゃん、総一に近づいたのには理由があった。

わたしの沖田くん(12)

似奈ちゃんには家出中の兄がいて、顔が総一そっくりだった。ゆくゆくストーリーに絡んでくるのだが、ここでは省略。さて連載も100回を越えて、総一と琴の“ときめきラバーズ”は絶好調。話は少し遡って、14歳の中学2年生。臨時教員の萩原美智子先生に抱いた総一のファーストラブ!? すぐ惚れる原点が。

わたしの沖田くん(13)

総一の夏休みのアルバイトは、おしゃれな酒屋の店員だ。お店を一人で管理しているのは、少し年上の亜希子さん。総一は琴に、夏休みが終わってもバイトを続けると…。だが店には、夏休みで帰省中の住込バイトの藤堂がいた。総一と藤堂の恋のバトルが勃発!? そんなとき、亜希子さんの昔の恋人が現れて…。

わたしの沖田くん(14)

この巻は趣向を変えて、全編宇宙を舞台にしたSFアクションだ。『サイキックソルジャーI』では、総一と琴は宇宙パトロール隊員に。ゾンビの魔の手から学園を守るため死闘を繰り広げる。『サイキックソルジャーII』は、異星人・美理亜と総一の悲恋の物語。壮大でファンタジックな野部ワールドもイイね!

わたしの沖田くん(15)

試験も終わり、似奈ちゃんからデートに誘われる総一。街の雑踏で、似奈は家出中の兄・達彦を目撃するが見失う。落ち込む似奈をスナックに誘う総一。そこには以前居候をしていた猫さんが、さらに似奈の兄・達彦もいた。猫さんの正体は小説家・山本綾子。総一似の達彦と猫さんには、浅からぬ因縁があった。

わたしの沖田くん(16)

家出していた兄・達彦と数年ぶりに再会した似奈。達彦は、総一が“猫さん”と呼ぶ小説家・山本綾子と深い仲にあった。猫さんは「達彦と結婚する!」と宣言。達彦を取り戻したい似奈は「お兄ちゃんはあげない!」と食ってかかる。動揺する似奈を優しく抱きとめ、かたくなな心を開ける猫さんだった。

わたしの沖田くん(17)

よく男の子に見間違えられていた女子高生・犬上あきらが、女性らしくなって総一の目の前に現れた。その秘密は“かつら”にあった。姉の犬上須和の髪の毛で作られたかつらには霊魂が宿り、神がかっていた。犬上家は長野にある名家で、総一を招待しに来たと言う。なんと総一は神託により選ばれた“花婿”だった!?

わたしの沖田くん(18)

この巻は、原町田大学の“部活美女”を紹介するショートストーリーがいっぱい。総一を交通事故から救った陸上部の美女アスリート・韋駄天子ちゃんの話や、誰もいない秋の海で水泳部の美女・槇口美海と総一が遭遇するお話。はたまた、バレー部の泣き虫美少女・泣原こずえを本気で泣かせてしまい大混乱に。

わたしの沖田くん(19)

この巻では6話に渡り『明治ロマン群像編』と銘打って、柔術の天才・沖田総一が活躍する。講道館最強の柔道家・西郷四郎の盟友になった総一が、弱者をいたぶる悪徳柔術家・鬼島剛の野望を打ち砕く。さびれた道場の娘・景子は総一、西郷のどちらを選ぶ? 総一にからむ琴ちゃんは、女性巡査として登場。

わたしの沖田くん(20)

『総一&琴よ永遠に!!』とサブタイトルがつけられた最終巻。いつもいい加減な総一の態度に業を煮やした琴が、お酒を飲んで告白する。ところが酩酊してしまい、ろれつが回らない。想いは総一に伝わったのか…? 数日後、琴の前にイイ男が現れる。伊吹先輩の友人で、アメリカ留学帰りの桂木三郎だった。