あらすじ
コミティアなどで活躍中の人気漫画家・八木ナガハル先生の初の商業出版となる作品集。八木先生が描くSF世界は、映画や小説とは違う、漫画でしか表現できない独自のものです。軌道エレベーター、昆虫の惑星、感情のある機械、巨大な少女たちの見る夢……などなど、SFファンの心をくすぐるようなキーワードに満ちた傑作短編集!
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コミティアなどで活躍中の人気漫画家・八木ナガハル先生の初の商業出版となる作品集。八木先生が描くSF世界は、映画や小説とは違う、漫画でしか表現できない独自のものです。軌道エレベーター、昆虫の惑星、感情のある機械、巨大な少女たちの見る夢……などなど、SFファンの心をくすぐるようなキーワードに満ちた傑作短編集!
著者の八木ナガハル氏がコミケやコミティアで発表していた作品をまとめた単行本とのこと。全8編。著者曰く「守備範囲が海外SF小説がメインのハードSF者」と巻末に語っているように、かなりのハードSFだった。 どのお話もSF的なアイデアを軸にしたスモールストーリーだけど、SF的エッセンスがこれでもかと詰まっていて濃密。そして全体を通して読むと宇宙や生命といった全体像への想像が膨らむ。作中に出てくる『人類圏』という何らかの情報群にはこうしたストーリーが記録として詰まっているのだろう。そんな『人類圏』ですら、データベースの片隅にひっそりと保存されているほどに進化した人類、もしくはそれに類する何らかの存在がいたりするのだろうな……といったグレッグ・イーガン的な遠い未来を想起せざるを得ない。 これほどドストレートなハードSF漫画はなかなか無いと思う。そいう要素にピンときた方々におすすめしたい。