あらすじ

「さみしいから、居て」――ひょんなことから犬を一緒に飼うことになった知子と奥谷は、犬を通じて交流を深め、徐々に打ち解けてゆく。店長と客というスタンスは崩さず、一定の距離を保っていたふたりだったが――…?奥谷の意外な一面に触れ、無意識のうちに惹かれていく知子。そして、別れの挨拶を予感させる「彼」からの手紙の封が切られたとき、彼女はある決心をする……。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。
恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 1

「あんたも誰かのお迎え待ってるの?」――私は今日も「わかれよう」の5文字も送れない―…。家に滅多に帰ってこない同棲中の彼を待ち続けている、椎野知子。連絡も一方的で、長い間会えない日々。ある日、ふと立ち寄ったペットショップで置き去りにされた犬に、知子は自分を重ねてしまう。甲斐甲斐しく通う知子を見ていた店長・奥谷亨は、そんな彼女の心を見透かしていて――…。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 2

「さみしいから、居て」――ひょんなことから犬を一緒に飼うことになった知子と奥谷は、犬を通じて交流を深め、徐々に打ち解けてゆく。店長と客というスタンスは崩さず、一定の距離を保っていたふたりだったが――…?奥谷の意外な一面に触れ、無意識のうちに惹かれていく知子。そして、別れの挨拶を予感させる「彼」からの手紙の封が切られたとき、彼女はある決心をする……。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 3

「帰ったらすぐ食べさせて」――突然の別れと新たなスタート。意外すぎる大きな「犬」の世話をすることになった知子は、過去の自分に後悔しつつも、先が読めなくてイジワルだけど憎めない彼の無邪気さに、心を乱されながらも安らぎを感じていた。「甘えているのは私のほう――」…気持ちはもう、決まっている。それなのに、あと一歩を踏み切れないのは――。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 4

「メールで終わるのは嫌だから、会って話したい」――終わるはずだった相手からの、久しぶりの電話。懐かしささえ感じるその声は、遠く離れた知子の心を引き止める。別れたいという気持ちは変わらない、だけど――…。終わらないまま奥谷とカラダを重ねる罪悪感に、すべてを吐き出してしまいたくなる知子だが……。自分の気持ちは自分自身で。決意の先に新たな一歩。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 5

「どうしても一度は、顔見て話したかったから」――自分の気持ちに整理をつけて、新しい生活を始めた知子。お世話係として始まった、奥谷との曖昧な関係もようやく終わりだと思っていたが――…?「私、相当引きずってるんだな」曖昧な関係も嫌、だけど…同じことが繰り返されてしまうことへの恐怖が過ぎってしまい――。そんなある日、意外すぎる人物が知子の前へ現れて……!?触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 6

「ほら、欲しいならとりに来て?あげるからさ」――再会と真実。罪悪感に押しつぶされそうになる知子を救ったのは、彼だった。少しずつでも今度はちゃんと向き合おうと決意する知子に、新たな試練が待っていた――!?触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 7

「彼女が好きな言葉で、この言葉通りに生きてきた人だったんだ」――タトゥーに刻まれた思い出と消えない想い。余裕がなくなるくらい、奥谷に惹かれている知子が取った行動は…!?触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――。

恋に惑うほど、カラダ繋ぎとめて。 8

「好きなの…離さないで、今日だけでもいいから…」――感じてしまった彼との距離。理解していたはずなのに、奥谷を否定してしまった知子…。彼女の心が導き出す、彼女自身の答えとは――…。触れ合うほどに、罪。戸惑いと誘惑の物語――クライマックス!