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本書は、1966年に貸本漫画出版社・佐藤プロから刊行された単行本で、前編、後編の2冊に及ぶ長編作品です。雑誌『少女フレンド』に16回にも渡って連載された作品で、当時人気を博した作品です。クモの生命力で生き返ったとき白髪のおばあさんに変貌した少女は、継母から妹を助けるためお手伝いさんになりすまして家に住み込むが、継母の企みに気づかない妹は、お手伝いさんが姉だと分からず恐れて暮らします。執拗なクモによるいじめで妄想にとりつかれる妹、姉もまた紅グモに体を征服され新しい血を求めて荒れ狂い、少女たちを次々に襲っていきます。この姉妹を襲った戦慄の結末とは…!? 各巻に解説小冊子付き。
本書は、1966年に貸本漫画出版社・佐藤プロから刊行された単行本で、前編、後編の2冊に及ぶ長編作品です。雑誌『少女フレンド』に16回にも渡って連載された作品で、当時人気を博した作品です。クモの生命力で生き返ったとき白髪のおばあさんに変貌した少女は、継母から妹を助けるためお手伝いさんになりすまして家に住み込むが、継母の企みに気づかない妹は、お手伝いさんが姉だと分からず恐れて暮らします。執拗なクモによるいじめで妄想にとりつかれる妹、姉もまた紅グモに体を征服され新しい血を求めて荒れ狂い、少女たちを次々に襲っていきます。この姉妹を襲った戦慄の結末とは…!? 各巻に解説小冊子付き。
本書は、1962年に貸本漫画出版社から刊行された長編少女漫画で、発表当時、著者2年ぶりの長編でした。これまで未復刻のためうかがうことができなかった著者の貸本時代後期の作風の一端を知ることが出来る貴重な復刻となります。物語の主人公・ほのおは、父親が焼死した火事のときに生まれた少女で炎(赤い蝶)を異常に怖がる癖が嵩じて、火事につながる火の元を瞬時に察知する能力を身につけてしまいます。そんな彼女と級友である女子生徒、彼女らの憧れの存在である男性教師とのいきいきとした交流が楽しく描かれる一方、主人公の火への恐れが常軌を逸した展開を呼ぶことになります。少女漫画の可憐な意匠を残しつつ、少女の繊細な感性に基づいた心理サスペンスが展開する、斬新な超能力SFの傑作です。解説小冊子付。
1960年に貸本短編誌「虹」で発表された「おみっちゃんが今夜もやってくる」と「奇妙な手紙シリーズ」をまとめた作品集です。特に表題作は、その後の「へび少女」などで開花する楳図ホラーの出発点となった恐怖少女漫画の代表作で、後に「少女フレンド」で描き直され、多くの読者を獲得した名作です。
著者が、「ママがこわい」(『少女フレンド』)でデビューする直前の1965年に刊行された貸本単行本です。自ら「底抜けに明るく」描いたと記している通り、ホラーの楳図としては異色のコメディタッチの作品です。女が男に絶対服従の町で、女たちは「紅玉隊」、男たちは「白玉隊」を結成し、ついに激突の火蓋が切られるが、恋仲の高校生ぺアの思わぬ行動で事件は意外な結末へ…。完成された絵柄とスピーディーな展開で、からっと明るい明朗青春ユーモア物語となっています。のちの「アゲイン」「まことちゃん」へとつながる、楳図コメディ・ギャグのルーツといえる実験的作品で、楳図ワールドを知る上で貴重な復刻といえます。解説小冊子付。
1964年に貸本短編誌に7回連載された長編少女スリラーで、のちに雑誌にリメークされ、大ヒットをよんだ著者の初期代表作をオリジナルバージョンで初めて復刻します。これまでのリメーク版にはなかった扉や4色カラーもふんだんに収録した完全版となります。「かんな」と「さつき」の姉妹コンビが奈良の山深い里山を舞台に繰り広げる民話調の恐怖譚で、「山びこ」シリーズの第2弾です。ある日、おかねが渕で巨大なうわばみの姿となった女性に姉妹が遭遇するが、その女性は友人の少女の家に新しく迎えられた継母だった…。週刊少女漫画誌デビュー直前の作者が放った、その後の少女ホラーブームを巻き起こす傑作をオリジナルで再現です。
民話を現代に蘇らせた恐怖譚シリーズ第一弾! 1963年に「やまびこ姉妹」シリーズの長編第一弾として、貸本短編誌『虹』に6回にわたって連載された作品を復刻します。山村で暮らす姉妹・さつきとかんなをめぐる民話調の恐怖譚です。物語は、夏休みの自由研究で「キツネと迷信」について調べる姉のさつきが、東京育ちの同級生の少女が狐つきの憑依に襲われる場面に遭遇するが、その正体は…。後にホラー性を強調したものへ描きかえられ雑誌に発表されますが、そのオリジナル版です。カラーページも再現された完全バージョンで初めて復刻集成されます。著者インタビューのほか、四方田犬彦氏、想田四両氏の解説が付きます。
楳図ハウス、映画制作などで再び脚光を浴びる著者の貸本短編誌に発表されたオリジナルの幻想民話譚ばかりを集めた作品集です。既刊「山びこ姉妹」シリーズと同様、民話調の幻想怪異譚ばかりを集めた集成です。とくに、雑誌の巻頭カラー作品が半数以上を占め、幼少期に著者が過ごした奥吉野の山深い原風景が美しい色彩で描かれるところは思わず息をのむほどです。 オリジナルの初出バージョンとしては一篇をのぞき、すべて初復刻となる貴重なアンソロジーです。山びこ姉妹シリーズの中編「狐がくれた木のはっぱ」もカラー3回分を完全収録いたしました。 収録作品…「ハナ狐」「月見草の少女」「古き大木を愛す」「山の細道―栗子の手紙」「狐がくれた木のはっぱ」「深山ざくら」「目なし地蔵」