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イケメンということが思い出せない顔芸。

スメルズライクグリーンスピリットは、思春期の少年達が自分の性に向き合うという繊細なお話でしたが、こちらは完全にギャグ漫画です。 緊縛された男を描く絵師になるという、夢を持った美大生武蔵が、友人のマリオ(キノコ)の勧めで、市役所勤めのDTシチサン(あだ名)をモデルに緊縛絵を描き始める。というお話です。 しょっぱな、武蔵がデッサンの授業でラオコーンの緊縛絵を描くところからテンションが高い本作ですが、このテンションの高さは最後まで途切れません。 元々作者は繊細な線画を描くのですが、その崩しっぷりが尋常じゃなく、登場人物の顔芸が凄い。 あらすじには、イケメンの美大生武蔵と記載ありましたが、武蔵がイケメンである描写の方が少なく、常時狂気に満ちておりとにかく怖いのです。 たまーに、ほんとにたまーにイケメンになります。 ただ友人のマリオの見た目のインパクトが強すぎて、武蔵がどんなイケメンなのかを忘れました。 ちなみにマリオはキノコカットでオネエ言葉で、いつも微妙な丈のシャツを着ているヘソ出しですが、ヴァ◯ナマニアのヘテロセクシャルです。 お色気シーンは殆どありませんので、苦手な方でも読めるかも知れません。 とにかく爆笑必至です。 この本に関係ないですが、スメルズライクグリーンスピリットの登場人物の柳田先生を主人公にした後日談、深譚回廊はシリアスなお話なのですが、そちらも面白かったので読んで下さい。

華子
華子
『緊縛パッション』のクチコミ投稿
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タイトル
本文
緊縛パッション
緊縛パッション
永井三郎
永井三郎
あらすじ
ダサいDT公務員シチサン(愛称)は、ワイルドなイケメン美大生・武蔵の緊縛絵モデルを、しぶしぶ務めることになった。武蔵もその友人たちもエキセントリック過ぎて、平平凡凡なシチサンには、まるで人智を超えた生き物! シチサンは平穏な生活を乱されたくないと願うが、武蔵の視線に体が熱くなり…。一方、野獣のような性欲を持つ武蔵は、これまでリビドーの赴くままモデルとまぐわっていたが、ピュアなシチサンには決して手を出せず、高まる呼気… 熱気…。この熱どうなるの――!?
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