あらすじ

1970年代、激動の「週刊少年ジャンプ」でデビューを果たした若き漫画家・平松伸二。やがて不動の人気連載作家へと成長するが、それは、想像を絶する厳しく険しい道のりであった…。岡山の片田舎で生まれた少年が漫画家を目指し、外道漫画家・「外道マン」に至る漫画家人生をドキュメンタリータッチで描く、著者入魂の一作!!
そしてボクは外道マンになる(1)
1970年代、激動の「週刊少年ジャンプ」でデビューを果たした若き漫画家・平松伸二。やがて不動の人気連載作家へと成長するが、それは、想像を絶する厳しく険しい道のりであった…。岡山の片田舎で生まれた少年が漫画家を目指し、外道漫画家・「外道マン」に至る漫画家人生をドキュメンタリータッチで描く、著者入魂の一作!!
そしてボクは外道マンになる(2)
「オレは漫画家としてオメエを認めねえ!」。権藤の一言が、伸二の心に突き刺さる! 見返したい一心で『ドーベルマン刑事』を描き続けるが、そんなある日、届いた初の単行本に号泣する…!! 締め切りに追われながらも脱童貞、遠距離恋愛──、順風満帆に思えた連載3年目、現れた新担当とは!? 漫画家の苦悩、編集者との確執、怒濤の第2巻!!
そしてボクは外道マンになる(3)
平松伸二の中の悪魔「外道マン」が目覚める…!! 漫画家人生を共に歩むことになる異形の分身は、不意に現れては、伸二の心を今もかき乱す…。1978年、23歳の伸二は恋人・美奈子と結ばれるが、彼女が処女でなかった事に動揺、落胆する。連載は『ドーベルマン刑事』から『リッキー台風』へ。後に大きく羽ばたく新人アシスタントが現れる…!!
そしてボクは外道マンになる(4)
『ブラック・エンジェルズ』の連載を前に仕事にのめり込み、変貌する伸二。新婚生活を楽しむ時間も余裕も失っていく…。心ない言葉に傷つき家を出て行った妻、そして新連載の重圧が伸二の体を蝕む。今明かされる人気連載の裏側とライバルたち。平松伸二、不屈の漫画家人生、衝撃の結末は…!?
【極!合本シリーズ】マーダーライセンス牙

【極!合本シリーズ】マーダーライセンス牙

あの伝説のアクション大作コミックス「マーダーライセンス牙」が、待望の【極!合本シリーズ】に登場! 木葉優児、普段はフィットネスクラブのインストラクターという顔を持ち、その甘いマスクで女性からは大人気。だが、その木葉には隠された裏の顔があった。その闇の名は『牙』。牙は闇の世界に生き、首相の密命、襲いかかる悪の手から日本を救うという使命を持っていた。牙に許された資格「マーダーライセンス・殺人許可証」を持つ男が繰り広げるバイオレンスアクションのファーストシリーズ! 全22巻を至極の7巻に凝縮して収録! ※「マーダーライセンス牙」単巻版1~3巻を収録しています。
【極!合本シリーズ】外道坊シリーズ

【極!合本シリーズ】外道坊シリーズ

あの伝説のアクション大作コミックス「外道坊」、「外道坊&マーダーライセンス牙」が待望の【極!合本シリーズ】に登場! <外道坊> 全国を旅する托鉢僧(たくはつそう)、しかしその本当の姿は仏の教えから外れた道をゆく者「外道坊」! 次々と現れる、前世での悪行を繰り返した業から現世でも悪事を行う悪党たち。悪人の放つオーラを感じ取り、外道坊は悪の宿命を裁く! <外道坊&マーダーライセンス牙> 前世を見抜き、悪を裁くスピリチュアル・マーダー外道坊と日本において唯一殺人許可証・マーダーライセンスを持つ男、牙。最凶最悪の「脱走兵」を倒すため、数奇な運命の出会いを果たす。闇に生きる伝説の2人が最強のコラボレーション! 「外道坊」、「外道坊&マーダーライセンス牙」合わせて全11巻を至極の4巻に凝縮して収録! ※「外道坊」単巻版1~2巻を収録しています。
【極!合本シリーズ】平松伸二セレクション

【極!合本シリーズ】平松伸二セレクション

マーダーライセンス牙、ブラックエンジェルズ、外道坊を描いた平松伸二の名作マンガが大集合! 「平松伸二セレクション」が【極!合本シリーズ】に登場! ☆☆平松伸二セレクション収録タイトル☆☆ 『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』『ザ・松田 超人最強伝説』『戦国SANADA紅蓮隊』『極ラクゴ~柳亭奇譚誘噺~』 ☆☆第1巻収録タイトル☆☆ 『ザ・松田 ブラックエンジェルズ』1~2巻 かつて週刊少年ジャンプで連載、法では裁けない外道たちを闇の仕置人・ブラックエンジェルズの一員、松田鏡二が一刀両断する! ブラックエンジェルズのスピンオフ作品を収録!
外道坊&マーダーライセンス牙(新装版)

外道坊&マーダーライセンス牙(新装版)

アクション漫画の第一人者平松伸二が、大ヒット作マーダーライセンス牙と外道坊をクロスオーバーさせた痛快アクションエンターテイメント巨編。途中あのブラックエンジェルズのヒーロー雪藤も登場し、オールスターの競演となる。面白くないわけがない!平松ファンならもちろん、アクション漫画が大好きなキミは必読!!
どす恋ジゴロ

どす恋ジゴロ

「男芸者って言うのは俺にとって最高の褒め言葉なんですよ!」。毎度違う女性と夜の土俵を取っていると《女殺し》《角界のジゴロ》と揶揄される関脇・恋吹雪関。しかしウワサでは、彼と一夜をともにした女性は美しくなるという……。そのいわゆる《アゲ〇〇》を求めて、今日も恋吹雪の元にひとりの女性がやってきた。スナックを経営するあざみは、半年前、大関・大鬼闘に強姦まがいの行為をされ、女性としての《艶》を失ってしまっていたのだ。折りしも今日は大関・大鬼闘との大一番。恋吹雪が「芸」を魅せる! ニューヒーロー登場! 平松伸二先生が描く痛快相撲コミック第1巻(全4巻)!!
マーダーライセンス牙

マーダーライセンス牙

木葉優児は、フィットネスクラブのインストラクター。甘いマスクで女性に人気の彼には、隠された裏の顔があった。闇の名は《牙》。首相・板垣の命により、日本を襲う魔の手と闘うマーダーライセンス(殺人許可証)を持つ男。闇の世界に生きる牙は、己の肉体さえも自在に操り、女に化身することもできる。インストラクターの優児、首相主治医の優子、そして牙…3つの顔を使い分け、法治国家日本に次々と襲ってくる邪悪な組織に立ち向かう! 第1のターゲットは、S国駐日大使・ロサエル…連続猟奇殺人の最重要容疑者である。ロサエル、そして雇われ殺し屋のソドムに、いま正義の牙がたてられた! 待望のバイオレンスアクション大作のファーストシリーズ、第1巻登場(全22巻)!!
ドーベルマン刑事【新装合本版】

ドーベルマン刑事【新装合本版】

凶悪犯罪者に向かって容赦無く44マグナム弾をぶっ放す警視庁特犯課加納錠治の活躍を描く、アクションバイオレンス!後に北斗の拳で大作家の地位を確立する武論尊の原作を得て、天才平松伸二がなんと若干19歳で全29巻を描き上げた。それまでの漫画にないバイオレンスぶりが日本中の読者を興奮の渦に巻き込んで行き、大ヒット作となった。
ドーベルマン刑事【新装超合本版】

ドーベルマン刑事【新装超合本版】

凶悪犯罪者に向かって容赦無く44マグナム弾をぶっ放す警視庁特犯課加納錠治の活躍を描く、アクションバイオレンス!後に北斗の拳で大作家の地位を確立する武論尊の原作を得て、天才平松伸二がなんと若干19歳で全29巻を描き上げた。それまでの漫画にないバイオレンスぶりが日本中の読者を興奮の渦に巻き込んで行き、大ヒット作となった。
そしてボクは外道マンになる
あの頃のジャンプファンは楽しめます!
そしてボクは外道マンになる 平松伸二
酒チャビン
酒チャビン
平松先生のマンガは実はそこまで読んでなく、どす恋ジゴロ以来となります。わたしがジャンプを購読していた時は、ブラックエンジェルズなどを連載されていました。そんな平松先生の自伝的マンガとなります。 平松先生のマンガをそこまでチェックしていなくても、80年代のジャンプが好きだった方であれば楽しめると思います。ちなみに登場する人物はざっとですが、以下のような感じです。 中島徳博先生:平松先生のアシスタント先の先生。アストロ球団を執筆中の大人気作家。 本宮ひろ志先生:ジャンプ編集部にカチコミ中のところに遭遇。男一匹ガキ大将を執筆中の大人気作家。 武論尊先生:平松先生の連載デビュー作であるドーベルマン刑事の原作者。のちに北斗の拳の原作も手がける大人気作家。 高橋陽一先生:平松先生のところにアシスタントとして滞在。のちにキャプテン翼を連載することとなる大人気作家。 猿渡哲也先生:同じくアシスタント。のちに高校鉄拳伝タフを連載することとなる大人気作家。 江口寿史先生:パーティーで意気投合。すすめ!!パイレーツやストップ!!ひばりくん!などを連載する大人気作家。 権藤狂児:初代担当編集。モデルは後藤広喜。のちの4代目ジャンプ編集長。 魔死利戸毒多:2代目担当編集。モデルは鳥嶋和彦。Dr.マシリトでお馴染みの敏腕編集者。のちの6代目ジャンプ編集長。 真髄栄加元:3代目担当編集。モデルは松井英元。 中剛裕次郎:ドーベルマン刑事連載中のジャンプ編集長。モデルは中野祐介。2代目ジャンプ編集長。名著「男の条件」を愛読。 仁死村繁樹:同副編集長。モデルは西村繁男。のちの3代目ジャンプ編集長。口癖は「地獄に堕ちろ」。 執筆にのめり込んでくると外道と化してくる平松先生ですが、たしかにブラックエンジェルズは当時のジャンプ掲載作品でも、冷たいカミソリのような唯一無二の他にはない雰囲気を放っており、すごく納得がいきました。真面目に読んだことないですが、読んでみようかと思いました。 あとブラックエンジェルズの他に、愛読者賞用に書いた「ミスターレディー」(不良たちで荒れた男子校に赴任してきた金髪ナイスバディの女性教師がエロい魅力で不良たちを更生し、裏番長との決闘にて女の武器をご開帳しKOするストーリー)が猛烈に気になっています。 川崎のぼる&梶原一騎両先生の「男の条件」も登場しますので、同先生のファンの方にもおすすめです。
そしてボクは外道マンになる
古き良きの出版業界の熱量を感じる
そしてボクは外道マンになる 平松伸二
六文銭
六文銭
「今でこそ出版業界は新卒人気も高く、いわゆる育ちの良い高学歴出身が多いが、昔はどこも就職できない与太モンの集まりだった」 と、その昔、出版社に勤務していた時、60近いベテラン編集者に聞いたことがある。 そんな社会のはみ出しものたちで、同じように当時、社会に認められていない漫画市場をこじあけていったのだと思うと、感慨深いものがある。 本作は、特にジャンプ黄金時代の少し前、まさに生き馬の目を抜く激動の漫画時代に活躍した平松伸二の自叙伝的作品。 「ドーベルマン刑事」「ブラック・エンジェルズ」などの名作たちが、どのようにして産まれたのか、これを読むとよくわかります。 こうした平松伸二ファンはもちろんですが(おそらく、この層が多いと思いますが)あの当時の漫画業界の熱狂を知りたいという人にとっても非常に興味深い作品だったりします。 担当編集者との、口汚く罵りあうようなやりとり、時には蹴る殴るの暴行、今だったらありえないような状況を、熱量たっぷりに描いています。 あの時代の、編集者と創作者のいわゆる魂のやりとりともいえる行為は、昭和の良き時代のように感じるんですよね。 だから、必然的に内容も濃くなるのかなぁとか。 そんな濃厚な編集者たちと、今だったらハラスメントの嵐みたいなやりとりも多々ありますが、そうした中で良いものがうまれ、売上も上がりバブルとも言える出版業界の華やかな感じも描かれております。 特に、かの有名な編集者「鳥嶋和彦」(鳥山明などの担当)も出でてきて、その慧眼というか着眼点の鋭さに、後の大物ぶりを見せつけてくれます。 ジャンプ黄金期の手前という全体的に漫画市場が上り調子の時代。 歴史を知るもののとしては、これから起きるカンブリア爆発のような名作たちが産まれてくる胎動を感じずにはいられません。 平松伸二先生を知り尽くしたいだけでなく、漫画の歴史的な観点からも楽しめる1冊になると思います。