あらすじ【1人暮らしをする夢と新しいきょうだいの誕生!】森子は同級生の親友、さっちゃんと3年に進級。しかし母の非常識な言動は続いた。ところが東山くんも同級になったと知って、自己紹介の場で彼にイヤミなことを言ってしまう…。せつなくてロマンチックな岩館ワールドの珠玉作、第2巻。 【同時収録】夜汽車にのって/昔 赤いレンガの道で
岩舘真理子の絵は、ふわふわしていて、子どもは柔らかそうではかなくて、少し、不幸そう。 子どもの頃、岩舘作品に出合った時は、そう思った。 そして、今、改めて岩舘作品を読んでみると、人は、幸せになるために空想したり、妄想したり、色んなことと戦っているんだと思わせられる。 終わり方が、決まっていないので、読者が、自分の好きなように解釈できる余白を残している作品が、多い。 森子は、何を持って幸せというのだろうか? 今の生活環境から逃げ出せたら? 好きな人と付き合えたら? お手伝いさんのいる家に引っ越したら? 今後、どうしたいのか・・・。