あらすじ

『黄金の木の葉号』出航から数日後。慣れない船旅も乗り越え、ついにたどり着いた北大陸の港町ポモージエ。北大陸では珍しく「信仰の自由」を認めている町だというが、滞在中に『教会』の関係者である傭兵と司祭に出会い――!?新天地がもたらす出会いは、新たな火種の影!?【未知への乗船篇】ついに北大陸へ上陸!
理想のヒモ生活1巻

ブラック企業に勤める山井善治郎は異世界に召喚され、突如、女王様から結婚を申し込まれる。王族としてグータラなヒモ生活を謳歌できるのか? 「小説家になろう」総合ランキング1位獲得作がコミック化!

理想のヒモ生活2巻

異世界で女王の婿(ヒモ)となった善治郎は、王族として初めて“仕事”に臨むことになった。果たして一介のサラリーマンだった男は、王家主催のパーティーで“そこそこ”の立ち居振る舞いはできるのか?

理想のヒモ生活3巻

異世界で女王の婿(ヒモ)となった善治郎は、アウラの体調変化により、式典などへの出席を余儀なくされていた。そんな中、近隣の大国から一通の書状が届く。それは善治郎の出生にまつわる特大の凶報だった。

理想のヒモ生活4巻

カープァ王国に第一王子が誕生した。このまま穏やかな日々が続く……わけがなかった!交易の要所『塩の街道』に異常事態が発生。さらに、ゼンジロウに興味を持った双王国の王族が、カープァ王国に訪問することに…!

理想のヒモ生活5巻

滅多に国外に出ないシャロワ王家の王族がカープァ王国にやって来た。予測不能の言動を繰り返すフランチェスコ王子の目的とは?さらに訪問期間中に善吉の体調が悪化し…。血統魔法の秘密に迫る第5巻!!

理想のヒモ生活6巻

カープァ王国の港町ワレンティアに、北大陸の王女フレアが乗った船が流れ着いた。王宮を離れられないアウラの代わりに善治郎が総指揮官となり現地へ飛ぶことに!初めての外交に戸惑うヒモ&新ヒロイン登場で大混乱?

理想のヒモ生活7巻

北大陸の王女フレアとの貿易交渉に臨む善治郎は、ワレンティア公爵全権代理として、突如『群竜討伐』の任務を請け負うことに。しかし、女王アウラとの小さな行き違いから、大失態をさらしてしまうのだった!

理想のヒモ生活8巻

プジョル将軍が結婚するとの報が飛び込んできた。フレア姫は夜会の場で、結婚式に出席する善治郎に同行したいと名乗りを上げる。結婚式に同行することは求婚と同等の意味があり、善治郎は窮地に立たされてしまう。

理想のヒモ生活9巻

プジョル将軍の結婚式に出席するため、フレア姫を伴いガジール辺境伯領に到着した善治郎一行。滞りなく式は終わり安堵した翌日、隣国のナバラ王国使節団の騎士が、誤って立ち入り禁止区域に足を踏み入れてしまう。

理想のヒモ生活10巻

隣国の騎士が誤って立ち入り禁止区域に侵入した。しかし騎士が侵入を否定したことで国際問題に発展。重大局面を乗り切るため、善治郎が用意した秘策とは?プジョル将軍の思惑も絡まり、息詰まる舌戦が始まる!

理想のヒモ生活11巻

女王アウラの第2子妊娠がほぼ確実なものになった。出産に向けてヒモ夫ゼンジロウにできることは、リスクを少しでも減らす、つまり『瞬間移動』を習得し、助けを呼べるようにすること。理想に近づくため特訓開始!

理想のヒモ生活12巻

女王アウラの第2子ご懐妊にあたり、治癒術士派遣交渉のため、双王国へ向かったヒモ夫・善治郎。しかし、シャロワ王家の王・ブルーノとの謁見で告げられたのは、まさかの退任宣言だった。

理想のヒモ生活13巻

治癒術士派遣交渉のため双王国へ向かった善治郎は、ブルーノ王の計画によりシャロワ王家のお家騒動に巻き込まれてしまう。しかしお家騒動は表面上の問題で、カープァ王国を巻き込む別の対立軸があることが発覚し!?

理想のヒモ生活14巻

カープァ王家にも影響を及ぼす、双王国のお家騒動に巻き込まれてしまった善治郎。この状況を打破するためには、他国の王も唸らせる画期的な魔道具を提案すること。サラリーマンスキルを活かし、他国の王を説得せよ!

理想のヒモ生活15巻

カープァ王国への一時帰国を経て、再び双王国へ向かった善治郎。女王アウラからのお土産である「ビー玉」をフランチェスコ殿下に渡す。しかし、そこで聞いた話は、世界を一変させる可能性があるもので――!?さらに今回は、フレア王女も魔道具を求めて双王国へ来訪。この機を逃すまいとルクレツィアが動き出す!?

理想のヒモ生活16巻

単独で双王国との魔道具買い付け交渉に挑むフレア姫。ルクレツィアから、まずはブロイ侯爵家と交渉するように勧められる。交渉は順調に進むかと思いきや、ブロイ侯爵から出された魔道具は「遺産」と呼ばれるとんでもない代物で!?一方、善治郎はマルガリータからとあるお願いをされ――。裏の意図がある交渉にフレア姫はどう動くのか!?【魔道具と騒乱の影篇】堂々完結!

理想のヒモ生活17巻

ついに任命された宰相と元帥。カープァ王国の新時代は一体どのようなものになるのか。さらにカープァ王国へ訪ねに来た四公の代理人たちが、予想外のものをもたらす――!?

理想のヒモ生活18巻

ついにビー玉作製に成功したカープァ王国。「魔道具を作製する魔道具」の実現性が高まったことに危機感を覚える善治郎だがその懸念を排除する方法は、二人目の側室をもうけることで――!?一方、着々と「北大陸」への渡航準備が進んでいるワレンティア。『凪の海』と共に訪れていたルクレツィアも、遂に行動を起こす!?新たなる魔道具がもたらす新時代へ!【未知への乗船篇】出航!

理想のヒモ生活19巻

『黄金の木の葉号』出航から数日後。慣れない船旅も乗り越え、ついにたどり着いた北大陸の港町ポモージエ。北大陸では珍しく「信仰の自由」を認めている町だというが、滞在中に『教会』の関係者である傭兵と司祭に出会い――!?新天地がもたらす出会いは、新たな火種の影!?【未知への乗船篇】ついに北大陸へ上陸!

理想のヒモ生活20巻

ウップサーラ王国への道中、補給のため停泊した北大陸の港町ポモージエ。ところがポモージエに『教会』の勢力である『騎士団』が攻めてくるという。他国での戦闘に巻き込まれないように、出港の手配を進めるゼンジロウの前に、女王アンナが現れて――!?争いの火種から逃れることはできないのか……!?【未知への乗船篇】暗雲立ち込める急展開!!

理想のヒモ生活21巻

傭兵ヤンが率いる寄せ集め部隊がついに『教会』の勢力である『騎士団』と接触。圧倒的な兵力差に傭兵ヤンの奇策は通じるのか!?一方、期せずして他国の内戦に巻き込まれてしまった善治郎とフレア。何枚も上手な女王アンナ相手に、上手く立ち回ることができるのか――!?争いから見えてくる、新しい時代の到来――。【未知への乗船篇】決着!!

理想のヒモ生活

いわゆる異世界転移の内政物

理想のヒモ生活 渡辺恒彦 日月ネコ 文倉十
名無し

主人公山井善治郎は昔異世界に駆け落ちした異世界の王族の子孫だが、そんなこと知らずに大卒後ブラック企業の残業でつかれた日々を送る毎日。 そして大戦で女性王族一人だけとなった大国の女王アウラは、その血に時空魔法の魔力を宿していて、血統魔法の為にも出産は絶対の義務とはいえ、男尊女卑傾向の強い文化から下手な婿候補を迎えると、戦争を終えて間もない国が更に荒廃することを憂い、最低限「国内貴族と関係の無い婿」理想を言えば「毎日後宮で女遊びに耽り政治に興味を持たない婿」、要はヒモ男を求めて駆け落ちした王族の子孫を異世界から召喚するのだが、 主人公は「ブラック企業で疲れて積極的に働く気無し」「女性の好みは巨乳の美人」「でも無駄飯ぐらいと言われない程度には仕事したい」そして「現代人レベルの男女同権思想」という 「時空魔法の血統」「現代人知識」が、おまけでしかないレベルの超優良物件で、電化製品をお供に婿入りして最高の夫婦となり国家運営の様々な困難を乗り越え、時には異世界の発想や知識から国の文化や発展に影響を及ぼしていくという物。 web版も書籍版も基本はこの流れで、途中からは大きく流れが異なるが漫画版は書籍版を基にしたストーリーを展開、取捨選択はされているが概ね忠実なストーリーであり、作画上の漫画版最大の特徴は「キャラデザにおける目の重要性」である。 書籍版の挿絵は「戦乱の最中における大国の舵取りを行い、勝者の席に付き、時には戦士たちに舐められない程度に鍛えている」女性としてはデザインは正解なのだが「現代人の若者が一目惚れして異世界で結婚しようとする」とするには目つきが厳しく、説得力が薄いというか、「女戦士」「女王」という部分が前面に出ていた物で、巻が進む毎に目から険が取れていったのだが、 この漫画版のデザインは、「国の為、時に厳しく処断を下すこともあるが、優秀で多くの部下や国民から敬愛される女王」という感じで、書籍版の挿絵と違い、最初から目が優しくなっていて「一目ぼれするほどの巨乳美人」という部分が前面に出ている。 このため小説と漫画という違い以上に物語にとっつきやすくなっている。 しかし当たり前だが小説で挿絵は限定的に使われるが、漫画ではそういうわけにもいかず、異文化の風景を描くのが大変なのが見て取れる。 南大陸と北大陸では南大陸は魔法中心国家という設定で、主人公が召喚されたのは南大陸だが、いわゆる我々の想像するヨーロッパ世界の風景に近いのは北大陸で、南大陸は科学が遅れている(ガラスが存在せず灯火も油皿中心等)ので背景や小物一つとってもそういう文化を意識した物を描かねばならず、苦労が察せられる。 描かれる内政で主人公の知識チート的な場面は有るには有るが、実際の所主人公もそこまで専門的知識は無いし、異なる世界からの視点や発想、社会人経験がブレイクスルーとなる場面の方が多く、長い目での確かな発展が感じられたり内政物としても中々見応えがある。

理想のヒモ生活

僕はヒモになりたい

理想のヒモ生活 渡辺恒彦 日月ネコ 文倉十
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

準備万端で行く異世界は快適だった。 ブラック企業で働く主人公が異世界へ転移させられるというところまではベタな流れで、そこから元の世界に戻るかこの世界で暮らしていくか考える時間を元の世界で考えてしっかり準備できる期間を設けられるという。 異世界で暮らすなら美人な女王と結婚でヒモ生活待ったなしなので即決。 元の世界に戻り、発電機やら電化製品やら生活費需品を詰め込んで異世界へ。 そこからめちゃくちゃ快適な異世界生活が始まった、と思いきや、王族としての生活は意外とやることがあって政治的にも重要なポジションにいたため、ただのだらだらヒモ生活とはいかない。 現代の快適さと、王侯貴族による権謀術数の渦巻く政治、そして普通の現代人かと思ったら特殊な力(チート)まであった主人公の話が思ったより良くて読み進めてしまった。 奥さんである女王様もバリバリにセクシーで賢くていい。 やはり主人公が社会人として働いていたことがみそで、これが高校生では上手くいかないだろう。 こういう生活が送れるのであれば異世界へ行くのも悪くないな、というか最高。 大量の漫画と映画を持ち込んで浸りたい。