あらすじ

人が産まれたとき誰にも必ず現れる子守の精『乳母の木』。少女・つるの乳母の木は目覚めず、つるはその疎外感と孤独感から心を閉ざしていた。しかし、つるの17歳の誕生日、その乳母の木は美しい青年となって目を覚ました。青年はつると一日一回キスをしないと枯れてしまうという。まだ恋も知らないつるは、青年にただただ戸惑うばかりだが――。
キスの花束をキミに 1

人が産まれたとき誰にも必ず現れる子守の精『乳母の木』。少女・つるの乳母の木は目覚めず、つるはその疎外感と孤独感から心を閉ざしていた。しかし、つるの17歳の誕生日、その乳母の木は美しい青年となって目を覚ました。青年はつると一日一回キスをしないと枯れてしまうという。まだ恋も知らないつるは、青年にただただ戸惑うばかりだが――。

キスの花束をキミに 2

つるの目の前に現れた乳母の木の精、その美しい青年につるは「シロ」と名前をつけた。一日一回のキスとあふれるほどに注がれるシロからの愛情に、だんだんと心をほどかれていくつるだったが、「恋をすることはない」と言われている乳母の木のシロがほかの乳母の木の女性を見つめていることに気づいてしまい――。

キスの花束をキミに 3

シロが枯れてしまわないために必要だったはずの一日一回のキス。けれど、シロがそれだけではない思いを抱えていると知り、つるは動揺してしまう。人から好意を向けられることがどうしても怖いつるは、シロの思いを受け止めることができなくて……。ヒトではない青年と、内気で臆病な少女のはじめての恋物語、完結巻!