あらすじ

夕の「お願い」により破滅を免れた謎の少女・陽(ハル)。足繁く蓮沼家を訪れるようになり、夕と千夜を翻弄して楽しむ彼女の姿は、あたかも新しく増えたもう一人の姉のようであった。しかし千夜は内心穏やかでなく――。
姉なるもの 1

天涯孤独な少年・夕はある日、美しくも冒涜的な何かと出会った。【千の仔孕む森の黒山羊】と呼ばれる「それ」に、夕は自分の姉になることを願う。すると「それ」は「千夜」と名を変えて、彼の姉になり――? クトゥルフ神話の最果てで、姉弟の愛を描く『姉なるもの』、第1巻堂々発売。

姉なるもの 2

天涯孤独な少年・夕は、世話になっていたおじの家の蔵で、美しくも冒涜的な何かと出会った。【千の仔孕む森の黒山羊】と呼ばれる“それ”に、夕は自分の姉になることを願う。すると“それ”は「千夜」と名を変え、彼の姉となるのだった――。クトゥルフ神話を下敷きに、千夜と夕の姉弟生活がハートウォーミングに、時に淫靡に、そして不穏さを漂わせながら描かれる。不吉な予感を漂わせながら綴られる、姉弟の日々の行方は……? 話題作『姉なるもの』第2巻、堂々発売。

姉なるもの 3

人に視えざる存在を視ることができる、天涯孤独な少年・夕。彼は世話になっていたおじの家の蔵で、【千の仔孕む森の黒山羊】と呼ばれる人ならざる存在と邂逅する。姉弟の契約を交わした二人は、ともに時間を過ごす中で、強く、深い絆を結んでゆくのだった。それと時を同じくして、狂気に囚われ入院する夕の叔父に、異形の影が忍び寄る――。クトゥルフ神話の最果てで、異形の姉弟愛を描く話題作、『姉なるもの』第3巻、ここに登場。

姉なるもの 4

夕の「お願い」により破滅を免れた謎の少女・陽(ハル)。足繁く蓮沼家を訪れるようになり、夕と千夜を翻弄して楽しむ彼女の姿は、あたかも新しく増えたもう一人の姉のようであった。しかし千夜は内心穏やかでなく――。

姉なるもの 5

ついに紐解かれる夕の出生の秘密と、地下室の召喚陣の真相。そして数奇な人生を歩んだ叔父・涼(りょう)と陽の関係。不定の狂気から覚醒め、帰還した涼の存在は、夕と千夜の暮らしにどのような変化を齎すのか――?

姉なるもの 6

為してきたこと全てを千夜に否定され、それでもなお『願い』を諦めきれない涼。再び一歩を踏み出そうとする彼に追い縋り、従姉と同じ顔で『願い』を語る陽。ここに束の間の運命の交差は終わり、物語は再び夕と千夜の二人を軸に回り始める。原点回帰の第六巻。