19XX年7月、東北地方を巨大な飛蝗集団(トノサマバッタの大群)が襲った。旧約聖書に三大災害の一つとして挙げられるほどの破壊力を持つその集団は、東北の大地を覆い、穀倉地帯の大半を喰い尽くした。飛蝗禍の前になすすべを持たない中央政府は、青森県に預けた10万トンの備蓄米を強制回収し、救助を見切ろうとするが・・・
中央政府の強行に業を煮やした青森県知事・野上は、東北6県の飛蝗対策と治安維持のために東北地方守備隊を設立、弘前大学理学部講師・刑部保行を総隊長に任命した。東北6県と中央政府の利害と対応策はことごとく対立し、地方自治法逸脱行為を糾弾する政府は、野上知事暗殺の刺客を放つ。そして・・・
守備隊の奮闘をよそに、飛蝗集団はその劫掠の範囲を広げ、東北6県には絶望の影が覆いかぶさる。さらに追い討ちをかける様に東北地方を席巻する第二世代の飛蝗集団。そんな中、県知事・野上は一世一代の大演説をし、日本国からの独立を宣言するのだが・・・
野上知事の独立宣言に、中央政府は緊急事態宣言を発令し、自衛隊を派遣する。ついに、日本国vs奥州国の市街戦の火蓋が切って落とされた!国家規模での非常事態を鋭く描いたパニック劇画、ここに完結!
※ネタバレを含むクチコミです。
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