あらすじペナントレースで首位と好調のアタックスだったが、一方でエースの十文字が開幕前に痛めた腰の影響もあって、開幕以来の六連敗中だった。ある日、十文字は腰の治療のため通院していた病院で少女・久美子と出会う。久美子が骨肉種だと思い込み手術を拒み続けていることを知り、自分が一勝したら手術をうけるよう久美子と約束。腰の痛みをおして先発する。その試合で、十文字はエースとして執念の投球をみせる。
かつてはドラフト一位指名候補のピッチャーだったが、 指を切断し、野球生命を絶たれたかにみえた鳴海真介。 しかし一癖二癖あるツワモノばかりがあつまる球団 「明王アタックス」が代打専門として獲得。 一打席に野球人生をかける真介と、 曲者揃いのチームメイトがプロ野球界で暴れ捲る。 代打として生きる野球選手の漫画としては 「あぶさん(作画・水島新司)」が既に連載しており なんだか二番煎じの設定だな、と当初は感じたし、 多分、世間もその程度に捉えていた気もする。 くわえて「どぐされ球団」の「どぐされ」って何? という馴染みのない題名に違和感もあったと思う。 そのあたりからわりと不当に低く評価されがちというか、 「見ず嫌い」された漫画だったんじゃないかな、 と思ったりもする。 けれど野球漫画としては結構重厚、肉厚。 サーカス出身とか隻眼だとか、 一見すると奇をてらった感のある選手も登場するが、 竜崎先生なりの野球理論、技術論で、 納得のいく見ごたえのあるプロのプレーを繰り広げてくれる。 また、掲載が月刊少年ジャンプだったこともあり、 月ごと(一話ごと)に一つの話題を中心に数十ページで 完結する話が多く、1テーマの話に適度なボリュームが あって区切りよく楽しめて読める。 「あぶさん」の景浦が後々に指名代打や守備も やる選手へと進化?していったこともあり ある意味で後々に「代打にかける男」の代表漫画になったし、 男っぽい個性派選手がこれでもかと登場する、 面白くて熱くなれる野球漫画だった。 なんか各話のラストは牛島監督の決め顔と一喝で 終わるパターンがやたらと多かった気もするが(笑)。