あらすじ

己が食わずとも人に食わせ、己が着ずとも他人に着せ、己の病よりも他人の病を気にかける。たとえ地獄の苦しみの最中であろうと、手をこまねいて他人の苦しみを見ていることに、人間としての罪を感じている。それが、孔明のやさしさです。
青春の尻尾 1巻

悲しいときには涙し、くやしいときには怒り、生きることに情熱を燃やす。友を裏切らず、美にあこがれ嘘をつかず、だまさずに、信ずるものには命をも賭ける。成人になれば失うはずの、その心。――それが、青春の尻尾!

青春の尻尾 2巻

幸運というのは、ハゲ頭に三本の毛を生やした神さまなんです。人間なら誰でも、その神さまが一生のうちに一度は、その人の前を通るんです。そのとき、いち早く神さまを見つけてその三本の毛をつかむことが出来た者はとっても幸せになれるんです。

青春の尻尾 3巻

もし本当に、世のため人のために生きたいと願うなら、自分にその資格が備わるまで何もしないこと。旅から旅をまわり、ただ人の世を見て歩くだけでよい。見たことで怒り、感じたことで苦しみ、触れることで喜び、別れることで哀しむだけでよい。それを知ってこそ初めて人々の上に立ち、真の平和を築くための資格を得ることが出来るのだ。

青春の尻尾 4巻

己が食わずとも人に食わせ、己が着ずとも他人に着せ、己の病よりも他人の病を気にかける。たとえ地獄の苦しみの最中であろうと、手をこまねいて他人の苦しみを見ていることに、人間としての罪を感じている。それが、孔明のやさしさです。

青春の尻尾 5巻

心のどこかに青春の尻尾をぶら下げている男が好きだ。あきらめず、くじけず、なげずに、強い意志の力で一つ一つにあたっていく。人間に与えられた力とは努力すること。その積み重ねこそが人間をつくり、いつか、大きく世の中の役に立つことになる。