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「残念だったね、女を容易に抱けない体になるねぇ？」 隻眼の屈強な戦士・ビジャンは捕虜として捕えられた。囚われのビジャンを待ち受けていたのは、にこやかな笑みを浮かべる得体のしれない皇子・右弦であった。右弦の命令で去勢して宦官として仕えさせられることになる。男としての象徴を失い失意のビジャンに追い打ちをかけるように、右弦は体を組み敷き……。大人気「皇帝と宦官シリーズ」第二期、皇子×元兵士の宦官編、開幕！
「俺のアレが無い…っ。イきたいのにっ！」「もう普通にイくのは無理だよ。経験を積めば陰茎がなくとも極められる」去勢されたせいで射精ができなくなってしまったビジャン。恐ろしいことに皇子に尻に突っ込まれると、気持ちよくなってしまうのだ―― 男なのに。体の変化に戸惑うビジャンと、何とかしてビジャンに好かれようと努める皇子、気持ちはいまだすれ違うまま……。欲望渦巻く宮廷で暮らす中で、ビジャンは皇子の孤独を垣間見てしまい…!?
「女がいるのか？」「なのに何故俺にかまう？」たったそれだけのこと。それだけのことが、訊けない。相変わらず右弦皇子は、ビジャンに優しい。他に愛する人がいるらしいのに。右弦のことなど好きではなかったはずなのにどうしてこんなにイライラしてしまうのか…… 初めての感情を自分でも持て余すビジャン。遂に自分から右弦に手を出し……!?
「可愛いよ。ずっと見ていたい」右弦のことがどうしようもなく好きだと自覚したビジャン。タガが外れたように右弦を誘ってしまう。そしてそんなビジャンが愛しくてたまらない右弦。暇さえあれば繋がってるような爛れた日々――。寝所で語るのは子供のころの話。右弦には忘れられない思い出があり…。
帝國との停戦交渉のため、宮廷を旅立つことになった右弦。……帝國の出身者で今は捕虜の宦官という立場のビジャンには何も言わずに。都を出て１か月。ビジャンと離れ陣中で夜を過ごす右弦はビジャンの淫らな夢を見てしまうほどにビジャンを恋しく思っていた。一方ビジャンは驚くべき行動に出て……。
使者として帝國軍に赴いたビジャンは思わぬ人物と再会し、捕らわれてしまう。かつての同士に凌辱される危機の最中、心中に去来するのは愛しい右弦のことで…。過去が明らかになり二人の想いが吐露される、感動のラスト！
帝國の捕虜から皇子・右弦の情人となったビジャン。仲睦まじい日々を送る二人のもとに、ビジャンの弟であるパールシャーがやってきた。まっすぐだが空気を読まない無神経なパールシャーはさながら嵐のような男。パールシャーは憧れの兄であるビジャンが、よもや宦官になっているとは思いもよらず… そんななか「自分よりたくましい色男を喘がせたい」宦官・張春がパールシャーに目を付ける。喘がせたいはずなのに、いつのまにかマウント取られそうで…!?
