あらすじ

バブルで手を汚した新頭取誕生。容貌魁偉な常務は反旗を翻し、新たな派閥抗争が勃発した。折しも支店で不正発覚。打倒頭取の一手にせんと、常務は浩美に調査を命じた。キングメーカーから刺客へと浩美変身!
この女に賭けろ 1巻

中堅都銀・よつば銀行の原島浩美は同期トップで昇進を果たした。赴任先は下町の台東支店。理想の銀行像を求めて、男の社会の荒波をマイペースで泳ぎ切る。バブル崩壊後の金融界を描く人気作品が電書で復刊!

この女に賭けろ 2巻

業績不振の台東支店にピンチが続く。本店から取り引き再検討を指令されたグレーな企業。暴力団との係わりが取り沙汰されるこの会社には、浅草の賑わいを忘れられない老社長の意地が隠されていた。バブル崩壊で弾けた夢を浩美が応援!

この女に賭けろ 3巻

浩美の活躍で台東支店は見事ノルマ達成。だが、老獪な支店長はできる女を警戒。浩美のように個人の意思で動き過ぎる人材は、銀行にとって危険な存在。組織に対して従順な歯車へと、浩美の再教育を目論む!

この女に賭けろ(4)

先端技術を持つベンチャー企業に着目する浩美。同じ視点と異なる手法で買収を仕掛ける辣腕投資家。人を活かす天才・浩美はベテラン融資担当の能力を高く評価。女同士の戦いに見事勝利!

この女に賭けろ(5)

約2千億円の負債を抱えた実業家。強烈な権力志向を抱く副頭取への私怨により、事態は泥沼化の一途。その背景にある行内の熾烈な派閥争いが、台東支店と浩美を巻き込む。たおやかな力でバブルの闇を晴らせ!

この女に賭けろ(6)

流通ゲリラを目指すディスカウンターへの融資問題。青年実業家との激闘の最中、浩美にささやきかけるヘッドハンティングの声。台東支店と後輩行員のピンチを救え。今日も浩美は波乱万丈!

この女に賭けろ(7)

働く全ての女性のために。人材ビジネス立ち上げに情熱を注ぐ起業家への融資実現。台東支店長はまさかの役員昇進。浩美の活躍を試金石に、よつば銀行は能力主義と女性登用推進に舵を切る!?

この女に賭けろ(8)

「お台場」での巨大プロジェクトを推し進める大手商社。百貨店不況が新たな都市計画実現に暗い影を落とす。ベイエリアに理想の街を築くために、浩美は独自のビジョンを提示する!

この女に賭けろ(9)

同期の結婚式で浮き彫りにされるよつば銀行の明暗。頂点を目指す副頭取の過去の汚点が発覚。メガバンク構想と組織の私物化に真っ向から挑む「義士」たち。清濁併せ呑む浩美流で、巨悪の首に鈴を付けろ!

この女に賭けろ(10)

本店業務開発部に栄転した浩美は運営の中心を担う。激化する派閥抗争の産物として生まれた「業開」には特定の取引先がない。浩美たちの活躍次第では、行内大改革のキーとなる可能性を秘めていた。ライバルとの競争、女としての幸福。男社会の真っただ中で、マイペースの爆走は続く!

この女に賭けろ(11)

浩美と日比野、女性総合職を両輪に、業務開発部は着実に成果を上げる。巨額の不良債権を抱え、経営破綻寸前の信組を救え。銀行の社会的責任を説く浩美。野望副頭取の威信がさらに揺らぐ!

この女に賭けろ(12)

信組救済と引き換えに副頭取が大逆襲。浩美は初降格の憂き目に遭う。銀行界の課題である情報公開の一環として、副頭取を広報に担ぎ出すプランが浮上。理想の銀行実現のために、大いなる野心家をあえて頭取にしてしまえ。大人の決断の行方は!?

この女に賭けろ(13)

バブルで手を汚した新頭取誕生。容貌魁偉な常務は反旗を翻し、新たな派閥抗争が勃発した。折しも支店で不正発覚。打倒頭取の一手にせんと、常務は浩美に調査を命じた。キングメーカーから刺客へと浩美変身!

この女に賭けろ(14)

本部の派閥抗争に乗じ、関西地区の支店長たちが反乱を企てる。独立採算、人事・予算決定の支店主導。組織の根幹を揺るがす要求を突き付けた。支店こそ銀行の核と信じる浩美。火消し役として派遣されながら、さらなる騒動の主役となる!

この女に賭けろ(15)

NY支店での不正取引解決を頭取は浩美に託した。特設部署の責任者として男たちを率い、よつば銀行改革へと一気に踏み出す。バブル崩壊後の混迷する金融界を描いた人気作完結巻。『この女に賭けろ』で、’90年代の日本がわかる!