あらすじ

童話から始まる超本格ファンタジー!! サリーは差別を禁止した国“レジェディア”の王女・ドメニカと志を同じくする者として、また、姫という境遇を理解するものとして心を通わせ合う。だが、姉・マジモはドメニカのことを快く思っておらず‥‥!? そして舞台は様々な思惑が蠢く夜会へと進んでいく―――【過去最大スケールでおくる「レジェディア編」、衝撃の転機へ!!】
ピーチボーイリバーサイド 1巻

誰もが知る“あの童話”には続きがあった…! 750万超のアクセスを記録する伝説のWEB漫画、新生!! 『旦那が何を言っているかわからない件』『小森さんは断れない!』ほか数多くの連載を持つ漫画家・クール教信者が、デビュー以前から描き続けてきたファンタジー巨編!!

ピーチボーイリバーサイド 2巻

王国の姫であったサリーは、外の世界を知るため、そしてミコトともう一度会うために旅に出る。大国・リムダール王国を急襲する二人の鬼・セトと眼鬼。城内では、サリーを守るめ、セトと戦うフラウ。しかし、その強大な力を前にピンチに! その時、サリーの瞳に宿ったのは、ミコトと同じ“桃”の印で!? 一方、城外ではもう一つの戦いが始まろうとしていた…! 心揺さぶる超本格ファンタジー、衝撃展開の第2巻!!

ピーチボーイリバーサイド 3巻

外の世界を知るため旅に出たサリーは、ミコトと再会し「差別と向き合うこと」を目標として定め、ふたたびそれぞれの道を歩み始める。次なる目的地は魔女・ウィニーの棲む西の森。魔女・エルフ・獣人・新たな鬼との出会いによってサリーはこの世界に蔓延る問題をさらに知る――!! 続々重版出来! 童話から始まる超本格ファンタジー、新章「西の森の魔女編」始動!

ピーチボーイリバーサイド(4)

「鬼を滅するほどの恐ろしい力」を使ってでも為さねばならないことがある。樹鬼を討ち滅ぼし、西の森を守ったサリーは、その決意を胸に仲間達とふたたび世界を知るための旅に出る。そして、たどり着いた次なる街で囁かれていたのは人の血を吸い尽くす“吸血鬼”のウワサで…!? 世界を少しだけ変えたいと願う者達の冒険ファンタジー! 次に登場するのは“天使”! …ということは、誰かが死ぬ――!?

ピーチボーイリバーサイド(5)

差別が蔓延る世界を、少しでも変えるために旅を続けるサリー達。一方、犬と二人旅を続けるミコトは道中で一人の少女と出会う。それは、かつてサリーを襲った鬼の少女・ミリアだった。しかも、なぜか記憶喪失に陥っているようで‥? はたして、鬼を憎むミコトが取る選択は――!? 最重要キャラクター達が一同に集結! 新章「バルクェンド武術大会編」開幕!!

ピーチボーイリバーサイド(6)

心に響く物語がここにある――壮大な世界観で紡がれる、超本格ファンタジー始動!! まだ自分の運命を知らない姫と、“桃”の衝動に付き従う少年――二人が出会うとき、壮大な冒険の扉が開く!! 外の世界に憧れを抱く姫・サルトリーヌは、旅人・ミコトに外の世界へ連れ出してほしいと願う。そんな時、強大な力を持つ“鬼”と呼ばれるものたちが城に攻め入ってきて、平和だった国が一変してしまう…!! バルクェンド武術大会――ホーソンが仲間たちに自分の力を見せるために参加していたこの大会は、轟鬼たちの襲来によって、殺戮の繰り広げられる戦場へと変わってしまう…。一方、サリーは高鬼・皇鬼のかかげる「鬼と人間との共存」か、ミコトが叫ぶ「すべての鬼の滅殺」か、選択を迫られ――…!? ピンチでない者は誰もいない―――血で血を洗う死闘が始まる!!

ピーチボーイリバーサイド(7)

【海を渡った“桃太郎”】×【海外にもいた“桃太郎”】による超本格ファンタジー!! 差別を禁止した国・レジェディアへと向かうサリー達だったが、その命を狙うものがまた新たに立ちはだかる。それは、遊鬼という「自称カッコイイ」鬼で…!? 一方、謎の鬼惰眠鬼に眠らされていたミコトは、なぜか現実と過去が混同し自分を見失っていた――…

ピーチボーイリバーサイド(8)

【海を渡った“桃太郎”】×【海外にもいた“桃太郎”】による超本格ファンタジー!! 差別を禁止した国・レジェディアへと向かうサリー達だったが、その命を狙うものがまた新たに立ちはだかる。それは、遊鬼という「自称カッコイイ」鬼で…!? 一方、謎の鬼惰眠鬼に眠らされていたミコトは、なぜか現実と過去が混同し自分を見失っていた――…

ピーチボーイリバーサイド(9)

童話から始まる超本格ファンタジー!! 昔々のお話です。ある所におじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に(中略)――これはミコトの過去ではない。吉備津彦尊、またの名を“桃太郎”という青年がいかにしてミコトと出会い、そして別れたのかという記憶の旅である――…[二人のミコトを紐解く衝撃の過去編、一挙収録!!]

ピーチボーイリバーサイド 10巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! 轟鬼達、ミコト達、そしてサリー達――すべての者達が次に目指すは、差別を禁止した国“レジェディア”! 人間と亜人が 共存する調和都市とも呼ばれるこの国の象徴的存在である王女・ドメニカとの出会いはサリーにいったい何をもたらすのか!? [舞台は、差別を禁止した国――新章「レジェディア編」始動!!]

ピーチボーイリバーサイド 11巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! サリーは差別を禁止した国“レジェディア”の王女・ドメニカと志を同じくする者として、また、姫という境遇を理解するものとして心を通わせ合う。だが、姉・マジモはドメニカのことを快く思っておらず‥‥!? そして舞台は様々な思惑が蠢く夜会へと進んでいく―――【過去最大スケールでおくる「レジェディア編」、衝撃の転機へ!!】

ピーチボーイリバーサイド 12巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! サリーは、ドメニカを守るために戦ったもののダルスに全く歯が立たず、捕らえられてしまう。そんな彼女の前に現れたのは、いつもと様子の違う冷酷な表情をしたキャロットで‥‥!? 一方で、ミコトは謎多き鬼・未鬼から“彦とミコトにまつわる衝撃の真実”を一方的に聞かされ――‥‥【様々な思いが交錯する中、「レジェディア編」、開戦目前!!】

ピーチボーイリバーサイド 13巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! 鬼神が支配する宗教国家・ダルスとその娘が英雄として指揮する国・レジェディア。二つ国の戦争を止めるべく、互いの意思を確認し合ったサリーとミコトは初めての共闘を組む。一方、同じく停戦に向けて動く轟鬼一行は、意外な場所で戦争の当事者を目撃し――!? 【「レジェディア編」激戦の幕が各所で切って落とされる!!】

ピーチボーイリバーサイド 14巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! 鬼神が支配する宗教国家・ダルスとその娘が英雄として指揮する国・レジェディア。二つ国の戦争を止めるべく、互いの意思を確認し合ったサリーとミコトは初めての共闘を組み、最前線でダルスと戦闘を開始する! だが、レジェディアは大事な何かを隠したままのようで……!? 【「レジェディア編」ヒート・アップ!!】

ピーチボーイリバーサイド 15巻

童話から始まる超本格ファンタジー!! 無人のレジェディア城へ、鬼神ダルス、迫る! 対する娘・ドメニカに究極の秘策あり。“桃の眼”VS.“鬼神”、“父”vs.“娘”、“剣士”vs.“剣士”。それぞれのプライドを懸けた限界突破の全力バトル。勝つのは、人か、鬼か!?

ピーチボーイリバーサイド 16巻

童話から始まる超本格ファンタジー、最終巻! 無人のレジェディア城へ、鬼神ダルス、迫る! 対する娘・ドメニカに究極の秘策あり。“桃の眼”VS.“鬼神”、“父”vs.“娘”、“剣士”vs.“剣士”。それぞれのプライドを懸けた限界突破の全力バトル。勝つのは、人か、鬼か!?

ピーチボーイリバーサイド

"正解"のない問いの答えを探し求めるファンタジー

ピーチボーイリバーサイド クール教信者 ヨハネ
sogor25
sogor25

元々はクール教信者さんが2008年からwebマンガとして投稿していた作品で、作画としてヨハネさんを迎えてマガジンRにて商業作として連載を開始した作品。 ベースとなる物語は誰もが知る御伽話「桃太郎」。小国の姫・サルトリーヌ(サリー)の住む城に日本から来た少年・キビツミコトが訪れるところから物語が始まる。ミコトを追ってきた鬼が小国を襲ったことをきっかけに、ミコトとサリーの鬼との戦いの旅が始まる…というお話なのだが、単純なバトルものとして展開していかないのがこの作品。 「正義の反対はまた別の正義」という言葉があるが、本来"悪"として描かれるはずの鬼たちの背景もページ数を割いて描かれる。最初こそ人間の生活を脅かす存在として描かれるが、鬼たちが主人公一行を襲う動機も殺された仲間の敵討ちであったり、人間社会から迫害されたことにより生まれた羨望・怨念であったり、徐々に"完全悪"ではない存在として描かれていく。そして、主人公であるミコト・サリーの存在も"完全なる正義"としては描かれない。ミコトは鬼を全て討ち滅ぼすべき存在として捉え、サリーは鬼を対話により分かり合える存在として考え、共存の道を見つけるために旅をする。特にミコトの鬼に対する感情は強烈な怨恨として描かれており、少なくとも鬼に対する思想についてはサリーと完全に対立する形をとっている。(もしかしたらミコトのこの怨恨の感情が人間の心に巣食う"鬼"である、という意味もあるのかもしれない) つまりこの作品は「人間 vs 鬼」というバトルマンガの体を取りながら、ミコト・サリー・鬼という三者の"正義"同士の戦いの物語でもある。大方この鼎立の構造に明確な"正解"を出すことは出来ないが、対立する者同士の共存という恐らく三者の中で最も困難な道を選んだサリーが旅の果てにどのような答えを出すのか、それがこの作品の最大のテーマなのではないかと思っている。 と、すごい畏まった作品紹介をしてみたが、そもそもミコトとサリーの冒険譚として読んでも、亜人との遭遇や人間社会の内部にある差別の構造など様々な困難に直面し乗り越えていく様が面白い。ちなみに共に旅をしていくっぽい書き方をしていたが、ミコトとサリーは基本的には道中を共にしない(訪れた街でたまたま出会うことはあるが)。それは上記の考えの相違も一因なのだがもっと大きな理由もあって…それは本編を読んでからのお楽しみということで。 6巻まで読了