あらすじ安全な後方で肥え太る“豚”──補給兵。これは、侮られ馬鹿にされた兵士たちの、誇り高き戦いの記録である。王国と共和国の戦争がはじまって、2年。砲声が争いから人間性を奪っていく中で、“兵士のために戦う兵士”がいた。熱き志を胸に秘め、駆るは鋼鉄の汽車“ラーヴィック”。死線を越え、地獄のような戦場をつらぬいて、二〇二試験補給中隊は、命を運ぶ!
最前線の兵士からは疎まれがちな「補給部隊」。高貴な身分の女主人公が世を忍び、伝説の重装歩兵「オールデッド・ワン」ことディズ伍長とともに悪を討ち命を運ぶ、人呼んで「女王陛下の補給線」。 パンプキンシザーズによく似た設定だが、パンプキンシザーズよりはライトに読める。ご都合主義とかお約束的展開がリアリティを犠牲にしてる感があるので、それを許せるかどうかって感じ。 それより何より、人物だけでなく鉄道をはじめとするメカの絵がとにかくクオリティ高くてかっこいい。3巻で終わってしまったのは残念だけど、この作者の絵でもっといろんな作品が読みたいと思った。