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妹大好きお兄ちゃんの「優司」には妄想癖がある。どんなに妹から嫌われていようとも、少年の妄想する妹は“理想の妹”なのである。妄想を繰り返せば、いつしか現実と妄想との境界線は崩れてゆく。妄想は病気ではない、妄想は能力なのである。あるはずのない妄想がいつしか本物に変わる瞬間、世界は崩れてゆく。全ては妄想のままに…。
妄想を思いのままに具現化できる少年「優司」は自らの妹「優奈」を思い通りに妄想し、現実を満たそうとしていた…。しかし優司は現実世界にまで影響を及ぼすほどの妄想を生み出してしまい、突然現われた少女「シアン」によって、妄想を無惨に切り裂かれてしまう。妄想と現実の境界が曖昧になって行く優司に、シアンは現実を突きつけるような鋭い刃を向けるのであった…。
