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「私はただずっと添い遂げられる男性(ひと)を探しているだけなのに」…「あれは人ではないものだったのではないか」… とある海辺の町に住む青年・将(すすむ)は、降りしきる雪の日に、どこからともなく現れた1人の女と出逢う。彼女の名は、雪(ゆき)───。働き者で器量良しの雪を嫁に迎えた将は幸せな日々を送っていた。しかし、家の前で不審な男を見かけた日から、雪への疑念が生まれ………?
「私はただずっと添い遂げられる男性(ひと)を探しているだけなのに」…「あれは人ではないものだったのではないか」… とある海辺の町に住む青年・将(すすむ)は、降りしきる雪の日に、どこからともなく現れた1人の女と出逢う。彼女の名は、雪(ゆき)───。働き者で器量良しの雪を嫁に迎えた将は幸せな日々を送っていた。しかし、家の前で不審な男を見かけた日から、雪への疑念が生まれ………?
ある日突然気立ても良く器量も良い女が男の元に現れて嫁になる。周囲の人から羨ましがられるほどのいい女なんだが、実は一生を添い遂げられる男性を探す雪女。 悪さは全くせずむしろ本当にこんな嫁が欲しいって思うほど家のこともしてくれるし、仕事の手伝いもしてくれる最高の女なんだが、男が浮気とかをして一生を添い遂げられないとわかると男の元を去ってしまう。 なぜそんな行動を繰り返すのか、はまた物語の中で語られるが、男に裏切られ続ける雪女の切なさが胸に来る作品でありながら、雪女のいう「添い遂げる」ということのハードルが高くて「愛を誓うっていうのはこんなに重たいのか」と少し考えた。 1巻で完結なので読みやすく、結構心に残る作品だった。