あらすじ業界初!?「装丁デザイナー」のお仕事4コマ完結! 数々の有名漫画の単行本デザインを手がける、冬坂デザイン事務所。良い装丁にしたんです、と様々な人がこの場所を訪れる。でも、良い装丁って何だろう? 売れること? 作品性を表現すること? 目立つこと? コストを抑えること? 漫画家、編集者、営業、デザイナー……立場の数だけ「良い装丁」の答えが見えてくる。あなたが買った漫画の装丁も、きっと誰かがたどり着いた答えのひとつ、なのです。
4コマだからほっこりドタバタしたやつかと思ったら、かなり細かくデザイン業の現場を描いてるものだった。しかも専門用語やマニアックなこだわりを笑いにする方向じゃなくて、装丁に関わる色んな人、漫画家がいて出版社があって編集者がいてその上司がいて…それぞれの仕事の仕方が複雑に絡み合う中で起こるトラブルや嬉しい出来事を丁寧に拾い上げている。 デザイナーが良いと思うものとクライアントが求めるもの、世間が評価するものはどうしてもズレる。そういう中で試行錯誤して合意形成していくところにデザイナーの腕の見せ所があるな、と身を引き締めました。 ちなみに書籍の装丁は数々の名作を手掛けているBALCOLONY.で、巻末に取材もあります。