あらすじ

一介の男爵令嬢キットのもとに、ある日ロンドンの宮廷から呼び出しがきた。田舎娘の私に王様がいったいなんのご用なの?動揺のあまりキットは逃げ出すが、継父につれ戻されて手ひどく折檻されてしまう。顔には大きなあざができ、服は泥だらけ。王の命を受け、彼女を迎えに来た黒髪の騎士ウルフは彼女のあまりな姿に驚いた。「これがレディ・キャスリン?この薄汚い小僧が?」だが、打たれた頬や服は汚れているが、その瞳と隠された髪は美しかった――。
薔薇と狼 1巻

一介の男爵令嬢キットのもとに、ある日ロンドンの宮廷から呼び出しがきた。田舎娘の私に王様がいったいなんのご用なの?動揺のあまりキットは逃げ出すが、継父につれ戻されて手ひどく折檻されてしまう。顔には大きなあざができ、服は泥だらけ。王の命を受け、彼女を迎えに来た黒髪の騎士ウルフは彼女のあまりな姿に驚いた。「これがレディ・キャスリン?この薄汚い小僧が?」だが、打たれた頬や服は汚れているが、その瞳と隠された髪は美しかった――。

薔薇と狼 2巻

騎士ウルフは悩んでいた。小娘だと思っていたキットは強く美しく、勇敢だ。そして惹かれてしまった。だが、ただの護衛役の気持ちを彼女に知られてはならない。一方、キットも悩んでいた。王に呼ばれロンドンへ向かう道中、ウルフに恋をしたのだ。私や年老いた乳母にやさしく気づかう彼は、暴力的な継父とは違う。しかし王の目的を知った今、ウルフへの気持ちは捨てなければならない。私は先代の王の娘。そして王の決めた公爵と結婚をするのだから…!