あらすじ不思議な恋のお話をいたしましょうか?あれはもう20年も前、頃は大正の終わり。横浜外人居留地近く鬱蒼とした木々に抱かれるようにその洋館――娼館『花の園』はあった。とっぷりと日が暮れてあたりが闇に包まれる頃、華やかに淫靡な夜の世界がはじまる。そこで桜はチャールズという男と出会い、与えられた……それは不思議な快感だった。魔木子が描く新たなる吸血鬼伝説ほか、全3篇の不思議な物語を収録。