老舗小料理屋の若き主人とガテン系わんこ。親代わりの真人(まこと)に仔犬のように懐く光太(こうた)。大人になっても“まこさんの味はおかあさんの味!!”(満面の笑顔!)と誇らしげに語り、家族のように仲睦まじい二人… しかし、ある日訪ねてきた客・有匡(ありまさ)の存在が光太の胸に小さな棘となって刺さる。親しげな雰囲気、自分には見せない少し照れた表情… 真人の所作がいつもと違って見える… ぬぐえぬ嫌悪と不安が光太を苦しめて…。あたたかくてなつかしい… 時にぴりり、と心にしみるとっておきの恋。どうぞご賞味ください。
光太はあんな子供の頃から真人のこと好きだったんだなぁ。 光太にはマイノリティ側よりも世間一般的な家族作って幸せになって欲しいという真人の気持ちは理解できるけど、光太の片思いが報われて良かった。 有匡さんの内部告発やら転職やらの辺りは色々ボカしていてよく分からなかった。 *続 有匡さんは真人父のことが好きだった? それとも単なる尊敬? でも亡くなった時に真人のことが一瞬でも対象として頭をよぎったってことか。 そして前巻で両思いだと思ったのが実は完全な両思いではなかった、と。 光太が髪切って大人の片鱗が見えるようになったことで気持ちが家族愛から変化したってこと? 「続」なのでもう少し幸せな両思いが読みたかったかな。