あらすじ

バイエルン王国がドイツ帝国に併合された19世紀半ば。自分ひとりのためだけだけに歌劇や芝居を上演させ一生涯独身を通した、美貌のバイエルン王・ルートヴィッヒII世は豪奢な夢の結晶・ノイシュバーンシュタイン城の中でひとり、夢と現のはざまを彷徨っていた。「私はすべてにおいて永遠の謎でありたい」そう遺したルートヴィッヒII世の物語は、いま終演の時を迎える――。
ルートヴィヒII世 上

時は19世紀半ば。18歳の若さで即位した美貌のバイエルン国王・ルートヴィヒII世。プロイセンとオーストリアが対立するさなか、ルートヴィヒII世は現実と逆行するかのように、ワーグナーの音楽に彩られた、絢爛な美の世界に耽溺していく。彼をとらえて放さないものは、幻想か狂気か。伝説の白鳥王・ルートヴィヒII世の物語が、いま幕を開ける──。

ルートヴィヒII世 下

バイエルン王国がドイツ帝国に併合された19世紀半ば。自分ひとりのためだけだけに歌劇や芝居を上演させ一生涯独身を通した、美貌のバイエルン王・ルートヴィッヒII世は豪奢な夢の結晶・ノイシュバーンシュタイン城の中でひとり、夢と現のはざまを彷徨っていた。「私はすべてにおいて永遠の謎でありたい」そう遺したルートヴィッヒII世の物語は、いま終演の時を迎える――。