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アテネのパルテノン神殿で彫刻師たちの競技会が催された。はるばる見学にきていたキルケのガラテア王女は見物人の波に飲まれ、競技を見る事ができないでいた。その王女をみかねて自分の席に抱き上げてくれたのは、ピグマリオンという若者だった。彫刻を愛する者同士のふたりは意気投合し、夜が更ける迄語り合う。翌日の再会を約束したガラテアだったが、彼女を追って来ていた求婚者に強引に国へと連れ戻されてしまう。一夜のつかのまの恋であったが、ガラテアもピグマリオンも互いを忘れる事が出来ず、思い募らせたふたりは、互いのすがたを像に彫り日増しにそれを恋人として愛するようになる。だがそれは国同士への戦いへと発展していく悲劇のもとになってしまうのだった。