狂おしいほど美しく、突きさすようにせつない眺め、花嵐。弁護士事務所に勤める３０歳の女性弁護士、倭文谷煌子。同じ年の女性刑事、芳野二葉と飲んだ時、別れて８年経った大学時代の恋人、四方堂潔との恋を告白する。お互い一目惚れをしたはずの仲だったが、彼には６年越しの恋人がいた。そして、その恋人は自殺。煌子は葛藤の末、彼を諦め弁護士の道に進んだ。そんな時、潔が殺人事件の容疑者として起訴され、その弁護を煌子が…。