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「そんなこと言われたら俺、止まんなくなるよ」薄暗い倉庫の中でイケメン転校生の松井君に抱きしめられ、耳元で囁かれたら―。女子とは遊びでしか付き合わない…そんな噂の松井君が、温室でクラスの女子とエッチな事をしている所に鉢合わせてしまった、まどか。恋や男子に興味のない彼女は、二度と関わりたくないと思っていたのに、その日から彼の事が気になってしまう。名前で呼ばれたり、素肌に男の子の手を感じたり、何もかもが初めてでドキドキが止まらない。でもある日、松井君が結婚している美人教師に恋をしていて、そのせいで退学・転校になったと聞いてしまい…。初めて好きになった男の子は、許されない恋をしている人だった。
初めての恋に戸惑いながらも、少しずつ松井君に歩み寄ろうとしたまどか。しかし、突然の電話を受け、紗香の元へ走り去った松井君は、翌日頬に大きな傷用テープを貼って登校してきた。まどかはケガの理由を、本人へ聞こうとするけれど「二人きりになりたいなら、ちょうどイイトコあるよ」と、理科室に連れていかれ…。さらに、まどかは偶然、公園で松井君とその先生が、二人で会っている姿を目撃してしまい――。
「ライバルのことも知っておかなきゃでしょ？」と、突然話しかけてきた大学生・佐野千雅。まどかの憧れのガーデニングスクールの講師が、松井君が好きな紗香だと教え、その教室に一緒に行こうと声をかけてきたのだ。紗香をライバルと言われ、初めは戸惑うまどかだったが、「松井君はただの友達だから関係ないよ…」と参加することに。しかし日曜日、教室に向かう途中、偶然松井君に会ってしまい―。そして「ちょっと時間ある？」と声をかけられて…。
「お前の隣にいれる男じゃない」そう言って松井君は紗香の元へ行き、再びまどかとの距離は遠くなってしまった。そんな時、色々気遣ってくれる大学生の千雅に告白され、彼との新しい一歩を考え始めるまどか。そして春休み、クラス企画で訪れた植物園、そこでまどかが見たものは…。さらに千雅が、まどかの松井君への思いを終わらせるために、二人で紗香の家へ向かうのだけれど――。絡み合う恋心の結末は!? 目が離せない最終巻!!
