誰からも好かれるような好青年の吉野良二は、生霊を見たと噂される同じクラスの浅茅(あさじ)に思いを寄せられていた。そんな噂話を一蹴した良二だったが、ある夜、寝ている良二の元に浅茅が現れ…。あらぬ状況に、翌日から浅茅を意識してしまう良二だったが、良二には真理子という恋人がおり、それを知っていてなお近づいてくる浅茅の異常な言動に耐えかね、彼女を遠ざける。そしてある晩、良二は家に来ていた真理子を見送るが、翌朝、真理子は遺体となって発見されてしまう…。“生霊”をテーマに描く、ささやななえこのホラー傑作!!
「生霊」というものについて、あまりよく分かってなかったのですが、この漫画を読めば真に体感できます…。要するに生きている人間の恨み憎しみが念になって災いを起こすのが生霊なんです。霊と生霊の違いって、ソレが息をしているか、いないかくらいのものなんですよ…。恐ろしきは人の怨念です。あと「いきりょう」じゃなくて「いきすだま」って読み方は、通っぽくて気に入りました。 いきすだまー!