あらすじ夫が修業中の上方(かみがた)から妊娠させた娘を連れ帰り、離縁されて、一膳飯屋を出ることになったお奈津。裸一貫、海鮮問屋のまかない仕事に精を出す! 板前の惣介も共に店を飛び出し、天秤棒を担ぐ棒手振り(ぼてふり)商売に。仕事先の職人に、長屋の仲間に、さらに恋仲となった惣介に、お奈津が喝を入れる! お江戸の愛情&人情ほっこりめし。作ってうれしいお奈津のレシピ付き!
江戸時代の日常を描いたグルメ漫画。 主人公のお奈津は、料理修行に旅立った旦那の帰りを待ちながら、一膳飯屋で元気に働いています。 お転婆な性格と持ち前の行動力で、美味しい食材を手に入れ店のピンチを救っていく……っていう明るくて痛快でいい話。 と言いたいところなんですが、あまりにもクズな男が多すぎる!! お奈津の旦那もびっくりするくらいのクズだし、ギャンブル狂いで働かない男、妊婦を捨てた男なんてのも出てきます。 一応やり返したりはするんだけど、昨今の復讐スカッと漫画に慣れ親しんだ体には物足りないんだなあ……。お奈津は優しすぎますね。 あまり史実に忠実じゃない感はありますが、江戸時代の食文化をなんとなく知ることができるので楽しい作品でした!