あらすじ
ヴァイオリン科の友成笑は、同級生の的場類・樫本孝純・安東妙子と弦楽四重奏をやることに!個性的な四人はぶつかり合って練習は大荒れ。しかし、シューベルトの直筆楽譜を見つけたことをきっかけに、四人は楽譜を巡る失踪事件の真相を追い始める…!【収録作品】四重奏ゲーム/ハート・ビート/AnotherDay
続きを読む
ヴァイオリン科の友成笑は、同級生の的場類・樫本孝純・安東妙子と弦楽四重奏をやることに!個性的な四人はぶつかり合って練習は大荒れ。しかし、シューベルトの直筆楽譜を見つけたことをきっかけに、四人は楽譜を巡る失踪事件の真相を追い始める…!【収録作品】四重奏ゲーム/ハート・ビート/AnotherDay
ヴァイオリン科の友成笑は、同級生の的場類・樫本孝純・安東妙子と弦楽四重奏をやることに!個性的な四人はぶつかり合って練習は大荒れ。しかし、シューベルトの直筆楽譜を見つけたことをきっかけに、四人は楽譜を巡る失踪事件の真相を追い始める…!【収録作品】四重奏ゲーム/ハート・ビート/AnotherDay
『音のレガート』1巻と『q.天上の音楽』完結に合わせて、何かコンチェルト漫画をクチコミしたいな、と思った時に、真っ先に浮かんだのがこの作品でした。 『ママレード・ボーイ』等で有名な吉住渉先生の作品集。私は『ハンサムな彼女』と共に妹に借りて読んだのですが、その面白さは強く印象に残っていて、改めて読み返したら、その魅力は今でも色褪せないのに驚きました。 表題作は、音大附属中の弦楽器専攻生四人が集められ、あるコンサートのためのカルテット(四重奏)を組むお話……なのですが、個性的な四人の対立から融和、音の調和への過程に「シューベルトの未発表曲」の謎が組み込まれ、それは事件性のあるミステリーへと発展してゆく。 110ページ程の中に、人物造形の奥行きも、音楽の話題もかなり重いミステリーも、そして恋も組み込まれ、それを愛らしさを失わないままテンポ良く、ぐいぐい読ませる。こんなに面白かったか……。 昨今のあらゆる漫画と比較しても引けを取らない、完成度と充実度の高い作品だと思います。もう一度言いますが、こんなに面白かったか……。