あらすじ

古都・鎌倉を舞台に、不思議な力を宿す“風の杜”で、時空を超えたさまざまな恋模様が交錯するファンタジック・ラブストーリー。失恋による感傷旅行で鎌倉へやってきた美鳥(みどり)は、ひょんなことから大学生・多(まさる)と知り合い、彼の働く店「風」のオーナー・風宮高王(かざみや・たかお)と出会う。そして風の店内にあった骨董品の櫛を手に取った美鳥は、失った恋を思い出して思わず涙を……!?
風の杜夜話(1)

古都・鎌倉を舞台に、不思議な力を宿す“風の杜”で、時空を超えたさまざまな恋模様が交錯するファンタジック・ラブストーリー。失恋による感傷旅行で鎌倉へやってきた美鳥(みどり)は、ひょんなことから大学生・多(まさる)と知り合い、彼の働く店「風」のオーナー・風宮高王(かざみや・たかお)と出会う。そして風の店内にあった骨董品の櫛を手に取った美鳥は、失った恋を思い出して思わず涙を……!?

風の杜夜話(2)

店に出す品集めをしていた美鳥(みどり)は、不思議な紫色の“小裂(こぎれ)”を発見する。それを見た風宮高王(かざみや・たかお)は、それが“かきつばた”をすり潰して染めたものだと話し、美鳥をかきつばたが咲く湿地へ案内する。そしてその後、一人になった高王は、過去の家系の誰かに同調して時空を超え、風宮家の始祖である姫君・かおよと出会うのだが……!?

風の杜夜話(3)

極上の蒔絵に飾られた“香合”を発見した美鳥(みどり)は、その裏に「あき長月」と彫られていたのが気になる。その時、美鳥は多(まさる)から、歴史に名を残す「長月姫」とよばれた風宮家の女当主・月子(つきこ)姫の話を聞く。室町初期、領内を馬で遠乗りしていた月子姫は、武士らしき男達に襲われる王女・秋子(あきこ)を助けて……!?そして眠り続ける風宮高王(かざみや・たかお)を守ろうとした美鳥は?ファンタジック・ラブストーリー、感動の完結巻。