古より「魔」を封じてきた神奇師(じんきし)が死んだ…。次期・神奇師の座を狙うため東京から京都に向かった隼人は、京の街が異様な妖気に包まれていることを知るのだが――――
先代が残した“秘術”を受けるため、ついに四方堂に戻った迅。しかしその秘術には恐ろしい「副作用」があった。凄まじい威力の秘術を受け止めきれず、瀕死の状態に陥った迅を救ったのは、誰よりも神奇師の座を欲していた隼人で…。一方たくみは、全校生徒が消えた学校に一人残り、夭奇・悌と対峙していた―――。
第十七代「神奇師」となった迅と隼人の前に、奥羽の退奇師一乗寺サトルが現れる。サトルは五百年前、黒浪を封じるために起こった事の顛末を語る。一方、夭奇化が進んでいた手鞠が一人、黒浪のいる鞍麻山に向かったという。迅たちは手鞠を助けるため、そして黒浪を封じるため鞍麻山に急ぐ。その途中、黒浪を封じる文献を調べていたたくみから、迅にまつわる衝撃的な事実が告げられ―――。反逆者達のレジスタンス・バトル衝撃の最終巻!!