あらすじ

幼なじみの拓が起こした火事で「あかずきん」を失ってしまった由希は、父の本当の妻・涼子とその娘・万里がいる家へ移ることになった。そして、父が経営するコスモで、穣史の助手としてデザインの勉強をはじめる。家族との関係がうまくいかない中、由希は、涼子の弟・倫人に心を許す。しかし、穣史に「恋と仕事は両立しない、恋はするな」と言われる。倫人への想いを断ち切れない由希は、その想いをデザインにする――。
愛の時代 1巻

素直で活発な少女・麻生由希。彼女は、やさしいデザイナーの父親と、洋装店「あかずきん」をいとなむ母親の元で、愛情を受け育ってきた。しかし、父親が家に月に一度しか来れないのは、仕事が忙しいからだと思っている彼女は、ある日友達の口からショックな事実を聞かされる…。華やかなファッション界に身を投じた由希が見つけた愛の形とは…!?

愛の時代 2巻

由希の母は、変わらぬ愛を感じつつも、父との別れを決意する。二人で生きて行こうとした矢先、母が心労の末倒れてしまい、由希は「あかずきん」を貸し出すことを決める。なかなか借り手が決まらない「あかずきん」を借りることになったのは、沖穣史という若いデザイナーだった。デザイナーの道を歩みたいと思っていた由希は、穣史から仕事のやり方を教わるが、母の容態が急変して…!?

愛の時代 3巻

幼なじみの拓が起こした火事で「あかずきん」を失ってしまった由希は、父の本当の妻・涼子とその娘・万里がいる家へ移ることになった。そして、父が経営するコスモで、穣史の助手としてデザインの勉強をはじめる。家族との関係がうまくいかない中、由希は、涼子の弟・倫人に心を許す。しかし、穣史に「恋と仕事は両立しない、恋はするな」と言われる。倫人への想いを断ち切れない由希は、その想いをデザインにする――。

愛の時代 4巻

倫人を一生に一人の人と心に決めた由希。一方、コスモでは、穂積の正式な娘である万里をブランドのトップに掲げる方針を決めた。この方針に納得できない穣史は、コスモを去ることを決意する。そして由希は、デザイナーとしてではなく、一人の女性として、倫人と生きることを考えていた。しかし、やはり由希はデザイナーの夢を諦められないことを悟り、自らもコスモを出て行くことを決意する。

愛の時代 5巻

コスモの全面バックアップによって華やかにデビューする万里。一方、由希は穣史とともにデザイナーとしての仕事を探すが、倫人の妨害もあり、仕事を見つけることができずにいた。そこで、二人は洋装店「あかずきん」をオープンすることを決めた。自分が本当に愛しているのは穣史だと気づいた由希は、穣史にそのことを告げるが、自らの命が短いことを知った穣史は由希への気持ちを隠し、由希の元から去るのであった…。