あらすじ

ついに宿敵・オーディンと対面を果たしたトール。しかし、オーディンの口から聞かされた「最後の子供(ラスト・チャイルド)という謎の言葉は…!?3年半ぶりの新作「DEATHGAME」をも収録した真の「完全版」、ついに完結!!
獣王星 完全版 1巻
両親を惨殺され、死刑星キマエラに落とされた双生児の少年・トールとラーイ。2人を待ち受けていたのは、食肉植物が支配する過酷な自然環境と肌の色で4つに分かれた人間社会。試練の中で少年たちは生き延びることが出来るのか…!?
獣王星 完全版 2巻
厳寒の「夜」を乗り越え、「茶輪」のトップの地位を狙う者たちを退け、逞しく成長したトール。「獣王」にまつわる重大な秘密を知り、自分たちを死刑星に落としたオーディンへの憎しみを募らせるが…!?
獣王星 完全版 3巻
ついに宿敵・オーディンと対面を果たしたトール。しかし、オーディンの口から聞かされた「最後の子供(ラスト・チャイルド)という謎の言葉は…!?3年半ぶりの新作「DEATHGAME」をも収録した真の「完全版」、ついに完結!!
ヴァムピール

ヴァムピール

ごく普通の高校生・水沫伶(みなわ・りょう)は、ビルの屋上から飛び降り自殺をした少女の巻き添えを食ってしまう。奇跡的に生還を果たすも、その日から見えないはずのものが見え、聞こえないはずのものが聞こえるようになる。そんな彼の前に謎の美少女・北杜笙(ほくと・しょう)が現れ、こう告げる。「あなたは半分だけ死者の世界の住人になってしまったの」平凡な日常は崩壊し、「生者」と「死者」の織り成すドラマが始まる!人間の心の闇を描くサスペンス・ファンタジー!
暁の息子

暁の息子

ミャンマーの密林の中、1人残された6歳の柊成(しゅうせい)。10年後……叔父のジャーナリスト・是枝(これえだ)とその娘・草乃実(そのみ)が探し当てた時、彼は「シャン・パ・ルー(暁の息子)」と呼ばれるカラトラ族の戦士となっていた!柊成を日本に連れ帰ろうとする草乃実だが、華僑の権力争いによる陰謀に巻き込まれることに……。長老から2人の暗殺を命じられる柊成だが!?密林を舞台に繰り広げられる、絶品アクション!!
八雲立つ

八雲立つ

七本の神剣を集め、古代の怨念を昇華せよ! ──島根県の山奥の村で49年に一度だけ行われる秘祭・神和祭(かんなぎさい)の取材に同行した七地健生(ななちたけお)は、巫女として舞っていた少年・布椎闇己(ふづちくらき)と出会うが…!?
OZ 完全収録版

OZ 完全収録版

2021年、第三次大戦後の荒廃した世界。だが、「戦いも飢えも無い」という伝説の都・OZを目指す一行がいた…。ジェッツコミックス版原稿に大幅加筆、雑誌掲載時のカラーイラストを完全収録!さらに2・3・4巻にはコミックス未収録の番外編3作品を収録!!近未来SFアドベンチャーの金字塔的作品が完全版でついに登場!
デーモン聖典(サクリード)

デーモン聖典(サクリード)

現代からそう遠くない未来、世界中で“逆行症候群(リターン・シンドローム)”という奇病が蔓延していた。ある日突然若返って一瞬で死に至る、この病気の原因等は解明されておらず、人々は死の恐怖に怯えていた。両親を亡くした双子の姉妹・りなともなは、遠縁の忍と共に暮らしていたが、りながこの病気を発症してしまう。一部の人のみに明かされた本当の原因は、異界の住人“霊的存在(インテリジェンス)”との接触によるもので!?そんなある日、2人の前に“霊的存在”のミカが現れる!!
花咲ける青少年 特別編

花咲ける青少年 特別編

スーパーHITロマンス『花咲ける青少年』待望の新作集! 花鹿、立人、ルマティなどの“その後”を描いた特別編と、ユージィンの過去の恋愛事件を描いた「フルール・ド・グラス」、カールの全寮制学生時代のエピソード「HEAVEN」を収録。
獣王星 完全版
全5巻の超傑作SF #マンバ読書会
獣王星 完全版 樹なつみ
兎来栄寿
兎来栄寿
「全5巻の名作」として思い浮かぶマンガの筆頭、少女マンガでは『獣王星』です(『ポーの一族』や『アンの世界地図』など無限にありますけれども)。『OZ』も後から出た版では全5巻であり、樹なつみさんの2つの名作SFは併せて想起されます。樹なつみさんは他にも『朱鷺色三角』や『ヴァムピール』なども全5巻ですね。 『OZ』も『獣王星』もハードなSFで、重厚な設定のの下に一度読み始めると続きが気になって仕方ないサスペンス性の高いドラマが繰り広げられます。それぞれ80年代後半、90年代前半から描かれた作品ですが、今読んでも十分面白いです。 『獣王星』は、地球から離れた星系とコロニーの中で繁栄する未来の人類を描いた物語です。なぜか極秘裏にされほとんどの人がその存在を知らない流刑星である「獣王星」。そこに主人公の少年が陰謀に巻き込まれて落とされるところから物語は始まります。 常に命の危険に身を晒され生き残ることすら過酷な環境で、未知の星の生態系やルールに抗いながらサバイバルしていく部分だけでもエンターテイメント性たっぷりです。謎が謎を呼ぶ展開で、怪しい人物が多過ぎて誰の言っていることが真実なのか、真意はどこにあるこか解らなくなります。SF的な設定を巧みに用いながら目まぐるしく状況が変わっていく中で、全5巻でテンポよく駆け抜けてしっかりまとめていく疾走感はたまりません。 現代の地球とは異なる様々な価値観の下で、懸命に生きる人々に触れられるところも良質なSFの良さが溢れています。 『獣王星』に限りませんが、樹なつみさんの絵はスタイリッシュで美しく、内容的に男性が読んでも楽しめるという点でお薦めしやすいです。 #5巻くらいのマンガ