あらすじゆかりと優作(ゆうさく)が出会った、ひとりの死者。あまりにも美しい彼女は、自分が死んだことにすら気付かず、廃屋で夫の帰りを待ちわびている。彼女の目から見ると、生きている者こそが、自らの生活をおびやかす存在。ゆかりと優作はなんとか彼女に安らぎを与えようとするが――。(『最後の涙のその果てに』)死者の姿が見え声を聞くことができる優作とゆかり。ふたりが出会う死者たちとの真摯な魂のふれ合いを描いた傑作。
死者が『見えて』しまう少女と死者の声が『聴こえて』しまう少年の 出会いから始まる恐ろしくも心が震える物語 ホラー少女漫画ブームの巻き起こったあの頃 この作品は異彩を放って居ました 『怖い』だけじゃないのです。 ゆかりと優作の自分だけに課された能力により 社会が"他社とは違う見え方"で存在する彼等の苦悩は 意味は違えども、個々に共感できるものがあると思います 登場人物全てが意味のある大きなストーリーに毎回巻き込まれ 読み終わった後は少し惚けてしまう程の圧倒的読後感です 何か今の世界とも通じるテーマが常にあります… 今の世の中だからこそ読んでほしいシリーズです