あらすじ私の息子は人殺し。清貴(きよたか)ちゃんを殺したのは11歳の男子小学生。なぜ、殺したのか?動機を調べるうちに事件の真相は意外な貌(かお)を見せはじめる。加害者の少年が心に負った深い傷とは?二人の少年の間に起こった母の愛をめぐるあまりにも単純で悲しい事件の真相とは?そして、次第に惹(ひ)かれ合う二人の少年の母親は……!?賛否の嵐を巻き起こした衝撃の話題作、ついに完結!!
小学一年生の清貴ちゃんが殺された。犯人は六年生の裕一。被害者と加害者がどちらも子供だから起きてしまった悲しい事件のお話。母親が外出中で家に入れずトイレに困っていた清貴ちゃんを助けたことで仲良くなるが、裕一の家族が不仲であることをバカにした清貴ちゃんにカッとなり殺してしまう。事実として裕一の家庭環境は荒れていて、両親を恨んですらいた。一番のきっかけは変質者に襲われてボロボロになって帰宅しても誰にも気づいてもらえなかったこと。その出来事は事件の後に被害者と加害者の両方の家族が知ることになり、母親同士が対面するきっかけになった。 物語なのでどうしても綺麗事にしなければならないところはありますが、読み応えはありました。清貴ちゃんの母親が犯人の裕一に宛てて書いた手紙には考えさせられます。2009年にテレビドラマ化されてるのも納得です。