あらすじ

10年に及ぶトロイア戦争は、ギリシア軍の勝利で終わった。勝利に沸き返るギリシア軍だったが、その帰路は悲惨なものだった。ギリシア軍を勝利に導いた智将オデュッセウスも、海神・ポセイドンの呪いにより、苦難と哀しみに満ちた旅路を歩むことになる。どれだけの苦難や誘惑があろうとも、愛するペネロペに再会するまで、オデュッセウスは自分の才覚で道を切り開き続ける。世界中に愛されるギリシア神話を里中満智子が描くシリーズ、完結!
ギリシア神話 1巻

多くの物語の雛形とも言われる豊潤で莫大な『ギリシア神話』を『アリエスの乙女たち』の里中満智子が漫画化。第一巻で描かれるのは、混沌から生まれた神々が、世界を象っていく様が描かれる。父神であるクロノスを追い落とした大神・ゼウスは、自分自身も子によって倒されることを恐れていた。知恵の神・メティスが自分の子を宿していると知ったゼウスは……。人間くさい感情に満ちた神たちの悲喜劇。

ギリシア神話 2巻

大神・ゼウスによって、不死の神々と人間たちの調和した世界がもたらされた。感情豊かな神々は、人間たちと次々に恋におちるが、強大な力を持つが故に、選択を誤り苦しみ神もいた。羊飼いのエンデュミオンに恋した月の女神・セレネはゼウスに永遠の若さを願うが……。哀しみ、愛、怒り、喜びの感情に彩られた、神々の悲喜劇を里中満智子が描く

ギリシア神話 3巻

父神・クロノスから覇権を奪い取ったゼウスたちは、“くじ”によって支配する場所を決めた。ゼウスが天を、ポセイドンは海、そして冥界をハデスが支配することになった。暗い地の底で死者を裁くハデスは、地上で花を摘みコレーに恋し、さらってしまう。愛娘を失った農耕の女神・デメテルは悲しみに暮れてしまう……。人間よりも人間らしい感情に満ちた神々の物語。

ギリシア神話 4巻

「自分の息子に殺される」という予言を授けられていたテバイの王・ライオスは、生まれたばかりの王子を殺せと配下に命じる。隣国の王の手によって運良く助けられた王子は、オイディプスと名付けられ、出生の秘密を知らぬまま成長していく。やがて定められた宿命に絡み取られるとも知らず……。「エディプスコンプレックス」の語源ともなった悲劇をはじめ、人と神の悲しみの神話が描かれる。

ギリシア神話 5巻

見るものを石に変える恐るべき怪物・メドゥーサを倒したペルセウス。ゼウスの息子として生まれながらも、女神・ヘラにうとまれ、数々の試練に挑戦しなければならない怪力の英雄・ヘラクレス。波乱万丈の冒険を繰り広げる、半人半神の英雄たちの物語。

ギリシア神話 6巻

叔父に奪われた王位を取り戻すため、イアソンは、この世の果てにあるという黄金の羊の皮を求め旅立つことに。このかつてない冒険の知らせに、ヘラクレスやオルフェウスをはじめとするギリシア中の英雄が名乗りを上げる。アルゴー号の英雄たち=アルゴナウタイは誰も見たことのない世界の果てに挑む。

ギリシア神話 7巻

オリュンポスの3女神、ヘラ、アテナ、アプロディテのなかで最も美しいのは誰か?この難問の答えを求められたのは羊飼いのパリスだった。“私を選べば最も美しい人間の女を妻にしてあげましょう”というアプロディテの言葉に従ったパリスは、スパルタ王妃ヘレネと運命の出会いを果たす。しかしこの出会いをきっかけに、ギリシアとトロイアの終わりなき戦いがはじまる。

ギリシア神話 8巻

10年に及ぶトロイア戦争は、ギリシア軍の勝利で終わった。勝利に沸き返るギリシア軍だったが、その帰路は悲惨なものだった。ギリシア軍を勝利に導いた智将オデュッセウスも、海神・ポセイドンの呪いにより、苦難と哀しみに満ちた旅路を歩むことになる。どれだけの苦難や誘惑があろうとも、愛するペネロペに再会するまで、オデュッセウスは自分の才覚で道を切り開き続ける。世界中に愛されるギリシア神話を里中満智子が描くシリーズ、完結!