あらすじ

オズ、リーオ、二人を襲う避けがたき悲劇。彼がいない。ただその事が二人の心を切り裂いてゆく…。あたかも砂の城が、崩れゆくかのように――――…。
PandoraHearts 1巻

15歳の成人の儀に訪れた紅き厄災・・・その身に覚えのない罪により、永遠の牢獄アヴィスに堕とされたオズ=ベザリウスは「アリス」と出会う――。抗えない運命の歯車が、絶望へと誘うかのように・・・。

PandoraHearts 2巻

底の見えない漆黒の闇・アヴィス。その深淵より舞い戻ったオズ=ベザリウスに過酷な現実が襲い掛かる・・・胸の刻印の痛みと共に――――。

PandoraHearts 3巻

若き罪人(とがびと)に歪みをもたらし言葉(じゅそ)は、忘れえぬ記憶の残滓。己の存在さえも否定されたその瞳は、一切の光を拒絶する・・・。

PandoraHearts 4巻

孤独なアリスが虚無にとらわれ、黒き翼と沈黙の牙が交錯せし時、オズ=ベザリウスは彼(か)の人物と合間見える――――。全ての事象が定められていたかのように・・・。

PandoraHearts 5巻

100年前の災害、そのときアリスはそこに居た。秘められた記憶の中、導き出された結論は存在の消去。それこそが彼女の救いであるかのように・・・。

PandoraHearts 6巻

白き衣を身にまとい学園へと踏み込んだオズ達の前に、紅き死神が舞い降りる。繰り広げられる紅と白のアンサンブルは静かなる学び舎に波瀾をもたらす――。あたかも、己の心が描きだされるかのように…。

PandoraHearts 7巻

100年前の情報を得るために、四大公爵が一つ・バルマ公と謁見を果たしたオズ達。そこで彼らは、隻眼の道化師の隠された過去を垣間見る――――。忘却さえも許されないように…。

PandoraHearts 8巻

かつて紅眼の亡霊と呼ばれし愚者が、アヴィスの底で出会った白き少女とは…?胸に秘めたいくばくかの希望、それこそが罪であるかのように…。原案となった読み切り作品「パンドラハーツ」特別掲載!

PandoraHearts 9巻

闇の中に光を求め、かつての首都・サブリエの奥を彷徨う探求者達。そこにあるのは真実か絶望か――――…。見えない明日を探すかのように…。

PandoraHearts 10巻

その扉を開いてはいけない、そこには災いが詰まっているのだから…。100年前のサブリエで禁断の扉を開いたのは、ただ兄を護りたいという一途な願い。その願いは魂を侵食する、愚かで甘美な猛毒のように…。

PandoraHearts 11巻

親友を止めるため自らを戒める封印は、紅き死神によって砕かれる。穿たれた歪に仮初の平和は揺るぎはじめる、禁忌の箱より放たれた災厄のように…。

PandoraHearts 12巻

封印の在処を探す日々にオスカーが催したささやかな休息。銀塩に記されし想いは、忘れえぬ安らぎの記憶。願うことでこの時が、永遠に続けられるかのように…。

PandoraHearts 13巻

ユラの屋敷で行われていたオズ=ベザリウスの社交界デビュー。仮面に隠したさまざまな想いの中、むせかえるような陰謀の匂がたちこめる。予期せぬ漆黒の魔の手さえ襲いかかり、狂乱の円舞曲が始まる。あたかも、かの悲劇が再び舞い降りるかのように――――…。

PandoraHearts 14巻

サブリエの悲劇が再演されようとした時、いま再び首狩りの凶刃がふるわれる。フィアナの家、ハンブティダンプティ、全ての事柄が指し示す漆黒の闇に、一つの真実が照らし出される。抗えぬ事実、ただそれこそが幻想であるかのように…。

PandoraHearts 15巻

深淵の底・サブリエにてハンプティ・ダンプティと契約せし罪深き魂。忘却の彼方に潜みし、その真実に気づいた時、己の信念に従い其は選択する。魂の消失、それこそが救いであるかのように――――…。

PandoraHearts 16巻

オズ、リーオ、二人を襲う避けがたき悲劇。彼がいない。ただその事が二人の心を切り裂いてゆく…。あたかも砂の城が、崩れゆくかのように――――…。

PandoraHearts 17巻

レイシーに会いたい。一人の男の、一途な想いが時間を超え、記憶の深淵に隠された過去が暴かれるとき、現実は変容を始める。あたかもその想いが、全てを苛む闇であったかのように――――…。

PandoraHearts 18巻

100年前の悲劇、禍罪の眼、封印の石。遠き過去より周り続ける歪な歯車が奏でるのは、愛しき人への鎮魂歌。荘厳たるその響きは、世界を鈍色に変えていく。あたかもそれが、逃れられぬ定めであったかのように――――…。

PandoraHearts 19巻

リーオ、そしてバスカヴィルの民によって占拠されたパンドラにて、オズ=ベザリウスという存在が暴きだされる。残酷なまでに歪な悲劇の中で、全てを失った彼が垣間見るのは、一人の男によって仕組まれた滑稽なお伽噺。あたかも禁断の箱が、今ひらかれたかのように――――…。

PandoraHearts 20巻

己(おの)が心の欲するまま、ただひたすらに繰り広げられる哀れな喜劇は、サブリエの悲劇を引き起こした男が紡ぐ滑稽なお伽話。さまざまな想いを秘めて、各自が自由に踊りだす。あたかも、演じ手に操られるマリオネットのように――――…。

PandoraHearts 21巻

「“幸せ”になってくれ」。追い詰められたオズ達を救うべく、自らを犠牲にした者がいる。その最期の想いが、深遠の彼方に囚われていた、オズの心を呼び覚ます。あたかも与えられた言葉が、全ての鎖を打ち砕く楔であったかのように――――…。

PandoraHearts 22巻

オズ=ベザリウスにかけられる今再びの問い。限りなき絶望の連鎖を超え、彼が導き出したその答えは、漆黒の闇を照らし出す眩しき光となる。あたかも、人々の想いが希望を紡ぎだすかのように――――…。

PandoraHearts 23巻

ドルダムとドルディ、二つの心がせめぎ合う。それは代用の反響音、しかして、ただの反響音にあらず。永遠とも思われた願いのはてに、覆すことのできない終わりの刻が迫る。あたかも、それが終わりの始まりであったかのように――――…。

PandoraHearts 24巻

幾星霜を超え、世界を救うためにたどり着いた答え。それは残酷で優しい、ただの方程式。 今、運命の歯車に導かれし、一つの物語が終わりを告げる。あたかも、それが滑稽なお伽噺であったかのように――――…。